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Qualcomm、Samsungと長期的クロスライセンス契約
QualcommがSamsungと5Gを視野に入れた長期クロスライセンス契約を結んだと発表した。同社の10〜12月期決算は売上高は1%増だったが独禁法の制裁金支払いが響き、赤字だった。
米Qualcommは1月31日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsと長期的なクロスライセンス契約を拡大すると発表した。2019年にも商用化が始まる5Gネットワークに向けて協力していく。
Qualcommは25日には中国の端末メーカー、Lenovo、OPPO、vivo、Xiaomi、ZTE、Wingtechと5Gネットワークで協力していくことを発表している。
同社は現在、米Appleおよび米当局と係争中だ。また、競合する米Broadcomによる敵対的買収にさらされている(株主総会は3月6日)。
同社が31日に発表した2018年第1四半期(10〜12月期)の決算は、売上高は前年同期比1%増の60億6800万ドル、純損失は59億5300万ドルだった。前年同期は6億8200万ドルの黒字だった。欧州連合(EU)への独禁法制裁金の支払いが響いた。
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