ニュース
ヤフー「いい買物の日」好調 「無理してポイントをばらまいているわけではない」
ヤフーの宮坂学代表取締役社長は、2017年度第3四半期の連結業績で、「Yahoo!ショッピング」などショッピング事業の取扱高が過去最高を更新し、1804億円となったと話した。
ヤフーの宮坂学社長は2月2日、2017年度第3四半期(17年10月〜12月)連結業績で、「Yahoo!ショッピング」などショッピング事業の取扱高が過去最高を更新し、1804億円となったと話した。
前年同期の取扱高1407億円から28%増となった。Yahoo!ショッピングなどで買い物をするとポイントが普段より多く付与される「いい買物の日」(11月5〜11日)の取扱高が前年比46%増となったことや、新規購入者数が毎期増加・定着していることを例に挙げ、「買う人の数がどんどん増えていることが成長をけん引している」(宮坂社長)と述べた。
Yahoo!ショッピングでは13年から「モノを売るための摩擦をゼロにする」ため、出展者側の初期費用や月額システム利用料を無料としている。そのため流通で利益を出してはいないが、出店ストアからの広告出稿で、第3四半期は77億円の広告売上高(前年同期比32%増)となっている。
いい買物の日などで付与しているポイントの費用について、「無理してポイントをばらまいているわけではない」と宮坂社長。取扱高に対するポイント費用の割合を維持しつつ、広告収益を拡大していきたいとした。
17年度第3四半期のヤフーの連結業績は、売上高が2307億円(前年同期比4.3%増)、営業利益が528億円(同2%増)となった。
関連記事
- ヤフー宮坂社長「Eコマースにパワーを集中」「ニーズないサービスやめる」
「ニーズがなくなっているサービスはやめ、Eコマースなどにパワーを集中させる」――ヤフーの宮坂学社長が、決算説明会で今後の展望を語った。 - ヤフーのスパコン「kukai」 ヤフートップや音声認識技術に活用
7月28日の決算説明会で、ヤフーの宮坂社長がスーパーコンピュータ「kukai」の活用について言及。コンテンツのパーソナライズ精度向上などに役立てるという。 - 「Yahoo!ショッピング」の「売れてる順」、最上部の広告枠撤廃
「Yahoo!ショッピング」商品検索の「売れている順」で、検索結果より上に配置していた広告枠「アイテムマッチ」が撤廃された。 - 「Yahoo!ショッピング」の「おすすめ順」はどんな順番? ヤフーが解説リンク設置 「広告払えば上位」報道受け
「Yahoo!ショッピング」のデフォルトの検索結果「おすすめ順」について、どんな仕組みで表示されるのかを説明するリンクが、検索結果画面に加わった。 - ヤフー、AIが“価格決める”チケット販売 ソフトバンク戦が対象
ヤフーが、福岡ソフトバンクホークス主催のパ・リーグ公式戦チケットの販売に、人工知能(AI)による需要予測を導入。予測結果に基づき価格を1日1回変更する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.