「Android Pay」→「Google Pay」始動 「Googleウォレット」は「Google Pay Send」に
Googleが1月に予告したデジタル決済ブランドの統合を開始した。Android向けモバイル決済アプリ「Android Pay」アプリは次回のアップデートで「Google Pay」に変わり、デザインも少し変わる。
米Googleは2月20日(現地時間)、1月に予告したデジタル決済サービスのブランド統一をスタートした。
米国などでは既にこれまで「Android Pay」と表示されていたAndroidアプリ名が「Google Pay」に変わっている。日本でもヘルプページの記載は「Google Pay」に変わっており、「Android Payアプリは、まもなくGoogle Payアプリになる予定です」とある。
Google Payは、従来のAndroid端末向けモバイル決済サービス「Android Pay」とGoogle PlayストアやGmailなどで使う送金サービス「Google Wallet」の機能を統合したブランド。Googleアカウントで使うデジタル決済がようやくまとまった形だ。
既にAndroid Payを使っているユーザーは、次期アプリ更新で自動的にアプリ名がGoogle Payに変わる。ユーザー側で設定を変えたりする必要はない。アプリのデザインがマテリアルデザインになり、幾つかの新機能が追加される見込みだ。
米国ではBank of AmericaやCitiなどのカードを登録できるが、日本でAndroid Payアプリに対応しているのは本稿執筆現在「楽天Edy」と「nanaco」のみ。
Googleはアプリ開発者向けに「Google Pay API」を提供しており、Airbnb、Kayak、StubHub、Hotel Tonightなどのアプリ内でGoogle Payを使える。
日本では提供されていないGoogle Walletアプリは「Google Pay Send」という名称になり、ユーザー向け送金アプリとして残る。米国とカナダでは向う数カ月中にGoogle Pay内でユーザー向け送金機能が追加されるので、将来的にはGoogle Pay Send単体アプリはなくなるのかもしれない。
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