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Microsoft、Arm版Windows 10の「アプリや体験の制限事項」文書を公開し、削除
Microsoftが、Arm版Windows 10で「できないこと」についての文書を公開したが、その後削除した。キャッシュによると、x64アプリはサポートしないことや一部のゲームが動かないことが書かれている。
米Microsoftは2月15日(現地時間)、「Limitations of apps and experiences on ARM」(Armでのアプリおよび体験の制限事項)という文書を公式サイト上に公開し、すぐに削除した。米Thurrottが17日に報じ、The VergeがInternet Archive上のキャッシュを指摘した。
Arm版Windows 10は、Arm系プロセッサ搭載でUniversal Windows Platform(UWP)アプリとx86向けに記述されたWin32アプリが動作するOSだ。ASUSやHPが既に製品を発表している。
Microsoftはこれまで、Arm版Windows 10について“何ができないか”については明示していなかったが、この文書では、x64アプリはサポートしないこと、OpenGLのバージョン1.1以降採用のゲームは動作しないこと、Hyper-Vをサポートしないことなどを明示している。
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