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ヤマト運輸、宅配ドライバーを正社員採用 5月から人事制度見直し
ヤマト運輸は3月16日、宅配ドライバーの正社員登用や、有期契約社員が勤続5年を待たずに無期契約へと転換できる制度の導入を発表した。5月16日に始める。
ヤマト運輸は3月16日、5月からフルタイムの宅配ドライバーとして入社する社員を全て正社員として採用し、在籍中のドライバーも希望者は正社員に登用すると発表した。有期契約社員が、法定の5年を待たずに無期契約へ転換できる制度も導入する。人材確保のため、労働環境を整える。
これまでは宅配ドライバーを入社2年程度で正社員へ登用してきたが、5月16日以降に入社するドライバーは全て正社員として採用。既にフルタイム勤務している契約社員のドライバー約3000人(3月16日時点、以下同)も、本人の希望があれば正社員に登用する。
宅配ドライバー以外の契約社員の雇用制度も見直す。事務などを担当するフルタイム契約社員のうち、スキルや仕事への姿勢など一定基準を満たした人は、5月16日付で正社員にする(約2000人)。
また、3年以上勤続しているフルタイムの有期契約社員(約1900人)は、無期契約へ転換可能にする。パートタイムの有期契約社員は、勤続5年以上か、一定条件を満たせば勤続5年を待たずに無期契約を結べる(約3万7000人)。
同社は「物流業界で人手不足が進む中、優秀な人材を継続的に採用することは重要な経営課題」とし、今後も人事制度の見直しや職場の環境整備などを進める考えだ。
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