ニュース
いすゞと日野、トラック・バス向け自動運転技術など共同開発 18年に実用化へ
いすゞ自動車と日野自動車が、トラックとバスの自動運転の実用化へ向け、高度運転支援技術とITS技術の共同開発を進めている。18年以降、順次製品に搭載して実用化していく計画。
いすゞ自動車と日野自動車は3月19日、トラックやバスの自動運転実用化に向け、道路脇に設置した設備とクルマの「路車間通信」など、4つの技術を共同開発したと発表した。2018年以降、順次両社のトラック、バスに搭載し、実用化する計画。
共同開発したのは(1)視界支援、(2)路車間通信、(3)加減速支援、(4)プラットフォーム正着制御。視界支援は、車内カメラで運転手を監視し、車外カメラでは停止時に車両周辺に移動物がないかを検知。運転手にアイコンと音でアラートし、事故を防ぐ。
路車間通信は公共交通の効率化をサポートする技術。赤信号の注意喚起などの安全支援や、バス優先の信号制御などを行う。
加減速支援は、先行車の加減速の操作情報を通信で後続車に送り、先行車との車間距離を高精度に制御する。
プラットフォーム正着制御は、路面上の誘導線をカメラで認識し、自動操舵(そうだ)・自動減速でバス停へ誘導することで運転操作をサポート。バス停側の対応とあわせて隙間や段差を解消することで、バリアフリー化を目指すという。
両社は自動運転システムの早期実用化に向け、ベースとなる高度運転支援技術とITS技術を「協調領域」と位置付け、共同開発を進めることで16年5月に合意。効率的な大量輸送を可能にするというハイブリッド連節バスを共同開発していた。
関連記事
- 自動走行実用化に向け「ダイナミックマップ」を整備 地図会社、自動車メーカーなど15社が新会社
自動走行・安全運転支援システムの早期実用化に向け、地図会社や自動車メーカーなどが新会社「ダイナミックマップ基盤企画」を6月に設立する。 - 羽田空港で自動運転バス実験 ANAなど、2020年以降の実用化目指す
全日本空輸とSBドライブが、羽田空港で自動運転バスの実証実験を始めた。2020年以降に空港への自動運転バス導入を目指す。 - ミライの街を支えるのは自動運転バス? 国交省に聞く「自動運転への期待」
世界中で開発の進む自動運転車。日本政府も2025年までのシナリオを策定し、無人自動運転移動サービスの実現に向けて動き出しているが、国土交通省によればミライの街を支えるのは自動運転の「バス」という。 - GPSが受信できなくても走行可、レベル4の「自動運転バス」に乗ってきた
ソフトバンクと三菱地所が自動運転バス「NAVYA ARMA」(ナビヤ アルマ)の試乗会を開催した。全ての運転タスクをシステムが実行するレベル4自動運転車の乗り心地は?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.