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Uber、自動運転中の初の死亡事故で公道でのテスト停止
Uberがアリゾナ州で自動運転車の公道テスト中、道を横断しようとした女性をはね、死亡させた。自動運転車による歩行者の死亡事故はこれが初。Uberは北米でのテストを停止する。
米Uberの自動運転車が3月18日(現地時間)、米アリゾナ州テンペでの公道で歩行者をはね、死亡させた。テンペ警察署がThe Vergeなどに送った声明文によると、事故当時の車は運転席に担当者が乗った自動運転モードだった。自動運転車による歩行者の死亡事故はこれが初だ。
米Reutersによると、Uberはこの事故を受け、アリゾナ州を含む北米での自動運転車の公道テストを停止する。
Uberは公式Twitterアカウントで、「当局の捜査に全面的に協力する」とツイートし、ダラ・コスロシャヒCEOはこのツイートをRTした。
警察署によると、この事故は18日午後10時ごろ、49歳の女性が横断歩道のない路上を横断しようとしていたところをUberの車がはねたという。女性は病院に搬送された後、亡くなった。車は、Uberが2016年8月に発表したスウェーデンVolvo Carsとの提携で開発したSUVだった。
Uberは、昨年3月にもアリゾナ州でのテスト走行中に事故を起こしたが、この時はけが人はおらず、原因調査完了後にテストを再開した。
米運輸省の国家道路交通安全局(NHTSA)および国家運輸安全委員会(NTSB)は、この事故に関する調査を開始したと発表した。
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