KDDIと京都府は3月20日、スマートフォンを操作しながら自転車を走らせた場合の危険性を検証する実証実験を行ったところ、通常時に比べて歩行者の見落とし率が5割増えたと発表した。
被験者は関西在住の大学生11人。視線計測装置を装着し、自転車で適切な運転をした場合と、スマートフォンでメッセージ画面を操作しながら運転する“ながらスマホ”の場合による視線動作の違いから検証した。
実験では、適切な運転をした時の歩行者の見落とし回数は1.3回だったのに対し、ながらスマホでは2.0回に増加した。走行中に歩行者を認識するまでにかかった時間は。適切な運転をした時は1.0秒であったのに対し、ながらスマホでは1.7秒に遅れたという。
自転車で走行する際に歩行者を注視する時間は、適切な運転時に比べて22パーセント減少したとしている。被験者は実験を通して「視線がスマートフォンの画面に集中し、視野が狭まった」としている。
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