ソフトウェア開発・販売などを行うインフォテリアは3月26日、同日付けで東証1部に市場変更したと発表した。2007年のマザーズ上場から11年で東証1部にくら替えする。
同社は98年に国内初のXML専業ソフトウェア会社として設立。ノン・プログラミングで業務自動化を支援する「ASTERIA」やモバイルコンテンツ管理システム「Handbook」などを提供してきた。
取材に対し、インフォテリアの代表取締役兼CEOの平野洋一郎社長は「海外機関投資家にも認められている東証一部に上場することは大きな意義がある」とコメント。「自前主義にこだわらずM&Aなども通じてスピードをつけていきたい」考えだ。
市場変更の理由は「(以前から狙っている)世界市場を目指すため」。他の世界的規模の企業と同じように、技術に加えて資本力を付けたいとしている。
今後注力する領域は、「4つのD」で、AIやビッグデータに代表される「Data」、IoTやモバイル機器に代表される「Device」、ブロックチェーンに代表される「Decentralized」、そしてデザインファースト型ソフトウェアを実現する「Design」を指すという。
(太田智美)
関連記事
- EV充電履歴をブロックチェーンで管理 安価で安全な設備を 中部電力で実証実験
中部電力で、ブロックチェーン技術を使って電気自動車の充電履歴を管理する実証実験が始まった。 - 「NOKIZAL」決算ピックアップ:「Zaif」運営テックビューロの決算 資金繰りは余裕も“危うさ”はらむ
日本全国の企業情報を取り扱うアプリ「NOKIZAL」の“中の人”が、気になる企業業績をピックアップしてご紹介します。 - インフォテリア「Handbook 4」リリース コンテンツの“手渡し”、“社内口コミ”新機能
インフォテリアが、スマートデバイス向けコンテンツ管理ソフト「Handbook」の最新版をリリース。情報漏えいを防ぎながら社外に資料を共有したり、資料の有用性を評価・共有するフィードバック機能を強化した。 - 富士通とインフォテリアがスマートデバイス分野で提携、7月に新サービス
インフォテリアのスマートデバイス向けファイル共有サービス「Handbook」を、企業の業務システムと連携させ、スマートデバイスの業務利用を支援するという。 - 学習コンテンツ配信に「Handbook」を採用 九州大学
九州大学はWebを利用した学習支援システムの基盤にインフォテリアのコンテンツ配信サービス「Handbook」を採用した。 - カレンダーアプリ「SnapCal」、iPhone標準カレンダーと連携可能に
インフォテリアのカレンダーアプリ「SnapCal」のiPhone用新バージョンは、iPhone標準カレンダーとの連携が可能に。 - インフォテリアの「Handbook」、エーザイが採用 MR約1700人のiPadに
インフォテリアのスマートフォン/タブレット向け社内情報配信・共有サービス「Handbook」をエーザイが採用。全MR約1700人が持つiPadで活用する - クラウド型付せんサービス「lino」にiPhone/iPad版
インフォテリアのクラウド型付せんサービス「lino」のiPhone/iPadアプリが公開された。 - 記憶のプラットフォーム目指すEvernote ポメラ、東急ハンズ──連携続々
EvernoteのリービンCEOが来日し、新しいサービスやパートナーを披露。東急ハンズや「大人の科学」のコンテンツ提供、1クリックでWebを保存できるSite Memoryの対応サイトなど、重要市場と位置付ける日本でさまざまな連携が進む。 - 「電子出版のロングテールを」――インフォテリア、iPhone向けコンテンツ有料配信サービス
アプリ制作のノウハウがない法人や個人でもiPhone向けコンテンツの作成から有料配信まで可能なサービスを、インフォテリアが始めた。「電子出版のロングテールを実現する」という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.