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AppleのiPhone解体ロボット「Liam」の妹「Daisy」は1時間に200台処理
Appleが、独自開発のリサイクルロボット「Daisy」を発表した。9モデルのiPhoneを1時間に200台解体し、これまで採取が難しかったレアメタルも分離できる。
米Appleは4月19日(現地時間)、22日のアースデイを前に、iPhone解体ロボット「Daisy」を発表した。不要になったiPhoneを高速で解体し、レアメタルやリサイクル可能な部品を分別する。
2016年発表の「Liam」の妹に当たるDaisyは、Liam同様に同社の研究開発部門が開発した。9バージョンのiPhoneを解体し、高品質な部品をリサイクルのために分別する。1時間に200台のiPhoneを解体できる。
これにより、これまでのリサイクル業者では採取できなかった資源もリサイクルできるとしている。例えば、レアメタルの1種であるタングステンやAppleのオリジナルアルミ合金を取り出し、再利用したり市場に提供したりすることが可能という。
Appleは「最終的には、自社製品を再生可能な資源あるいはリサイクル素材だけを使って製造したい。いつの日か地球からは何も採取しなくなるのがわれわれの大望だ」としている。
同社は9日、同社の世界の施設に100%の再生可能エネルギーを供給していると発表した。
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