都会派の「X-T2」にアクティブ派の「X-H1」 富士フイルムの新フラグシップはどう違う?(3/5 ページ)
富士フイルムのミラーレス一眼といえば、「X-T2」と「X-Pro2」のダブルフラッグシップと思われていたわけだが、その上を行く新たなフラッグシップ機が誕生した。それが「X-H1」だ。
手ブレ補正とフェザータッチシャッターが素晴らしい
イメージセンサーは約2400万画素のAPS-Cサイズで像面位相差センサー搭載。明るい場所では実にスムーズにフォーカスがくる。
そしてボディ内手ブレ補正搭載。
富士にはレンズ内手ブレ補正を持たないレンズが何本もあるので(例えばハイエンド標準ズームの16-55mm F2.8がそうだ)、これはありがたい。
どのくらい効くのか、X-T2とX-H1、どちらも50mmF2のレンズをつけて撮り比べてみた。
1/8秒で複数枚撮影したときのもっとも状態がよかったカットで比較。
X-H1は1/8秒でも高い確率でぴたっと止まってくれた。
これはありがたい。
手ブレしにくいのは、シャッターの違いも大きいかと思う。
「フェザータッチ」と称する新しいシャッターユニットはすごく軽くて静か。
ミラーレス一眼はミラーの上下動はないが、シャッター幕は物理的に動くので、シャッター音はするしシャッター幕が動いたときの微妙な振動が手に伝わってくるもの。X-H1はシャッター構造を見直し、シャッター音はすごく静かだし、手に伝わる振動もほとんどないのだ。微細な振動も手に伝えないってのは手ブレ抑制に有効だし、連写時も気持ちいい。
さらに電子シャッターや電子先幕シャッターも使える。
もう1つの特徴は連写。
電子シャッター時は秒14コマ、メカシャッター時は秒8コマ(ただし、別売りのバッテリーグリップをつけると秒11コマ)でAF-Cの連写が可能だが、連写時に画面がブラックアウトしないので被写体を追いながらの連写撮影をしやすいのだ。
手ブレしないでシャッターショックも微少で連写時にブラックアウトしないので被写体を追いやすい、というわけである。
ISO感度はISO200から12800までで拡張ISO感度で51200まで上げられる。
いろんなシチュエーションで使った感じだと、ISO6400までは常用できそうなレベルだし、それ以上もノイズの乗り方も自然でディテールもあまり失われてないのに感心する。
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