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ブロッキング対象、なぜ「漫画村」「Anitube」「MioMio」なのか 権利者団体・CODAに聞く(4/4 ページ)

「漫画村」「Anitube」「MioMio」について、政府がISPにブロッキングを促した問題。「権利者はどこまで対策を採ったのか」など疑問の声も上がっている。対象がなぜこの3サイトなのか、また、権利者はどこまで対策したのか。CODAの後藤代表理事に聞いた。

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――3サイトはなくなったが、ブロッキング対象は、「3サイトおよび、それと同一とみなされるサイト」とされている。「同一とみなされるサイト」とは、どのようなサイトを指すのか。

 「同一」とは「明らかに同じ」もの。「漫画村」で言えば「漫画村2」のようなものだ。元のサイトのスクリーンショットを撮って証拠保全を保全し、システムや外観、カテゴリー分け、インデックスなどの類似性を見て、同一かどうかを判断する。

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「『漫画村』『Anitube』『Miomio』の3サイト及びこれと同一とみなされるサイトに限定してブロッキングを行うことが適当」と書かれている(知財本部「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(案)」PDFより)

 今後、同一ではないが、似たような海賊版サイトが出てきたら、まず権利侵害コンテンツの削除要請から始める。すぐにブロッキング対象に提案する、といったことはない。

――ブロッキングに対して、ISPの業界団体「日本インターネットプロバイダー協会」(JAIPA)は、「電気通信事業法が禁止する通信の秘密の侵害にあたる行為」だと反発している。

 ISP関係者は「事前に聞いていなかった」という人が多く、そういう人が反発するのは当然だろう。海賊版サイトのブロッキングが、通信の秘密の侵害の違法性を阻却できるのかについても、議論があるだろう。

 政府の知財本部が、ISPと権利者との話し合いの場を設定してくれるだろう。ブロッキングという手法に限らず、ISPとの話し合いの中で、“真っ黒”なサイトがつぶせればそれが一番いい。サイトブロッキング以外の方法論も考えましょうとお願いしてる。

 1つのサイトをブロッキングしても、ミラーサイトができるなど、いたちごっこになる可能性も高い。それも追及できる形のブロッキングにしたい。追及の手段は英国などで研究されており、世界で前例がある。日本のISPのみなさんとも、児童ポルノサイトのブロッキングや追跡の経験もあるだろうし、お互い情報共有したい。

 ただ今回、最も重要なのは、法改正、法制度の整備だ。政府は、海賊版サイトのブロッキングやリーチサイト対策、静止画(書籍)のダウンロード違法化などに関する法整備を行い、来年の通常国会への提出を目指すとしている。

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知財本部の資料「インターネット上の海賊版対策に関する進め方について(案)」(PDF)より

 CODAとしては、リーチサイトに関する法整備がまず重要だと思っている。リーチサイトの運営が違法となれば、日本の警察が検挙でき、日本で運営できなくなる。海外で海賊版サイトを運営した場合は、ブロッキングで対策でき、国内外で海賊版サイトを取り締まれるようになる。

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