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Microsoftの「hcsshim」に深刻な脆弱性、臨時更新プログラムで対処
攻撃者が不正なコードを仕込んだコンテナイメージを管理者がインポートすると、Windowsホスト上で悪質なコードが実行される恐れがある。
WindowsでDockerコンテナイメージのインポートに使われるライブラリに深刻な脆弱性が見つかり、米Microsoftが5月2日、定例外のセキュリティ更新プログラムを公開して対処した。
Microsoftのセキュリティ情報によると、脆弱性はWindows Host Compute Service Shim(hcsshim)ライブラリに存在する。コンテナイメージをインポートする際の入力チェックに問題があり、攻撃者が不正なコードを仕込んだコンテナイメージを管理者がインポートすると、Windowsホスト上で悪質なコードが実行される恐れがある。
最大深刻度は同社の4段階評価で最も高い「緊急」に指定している。事前に情報は公開されておらず、2018年5月2日の時点で悪用も確認されていないという。
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