チケキャン終了のミクシィ、モンスト含むエンタメ事業も売上減
ミクシィが2017年4月〜18年3月の連結業績を発表。売上高は前年比8.7%減の1890億円、営業利益が18.7%減の723億円と減収減益だった。
ミクシィは5月10日、2017年4月〜18年3月の連結業績を発表した。売上高は前年比8.7%減の1890億円、営業利益が18.7%減の723億円と減収減益。エンターテインメント事業を支えるスマートフォンゲーム「モンスターストライク」の売上減少や、「チケットキャンプ」終了による特別損失計上などが目を引いた。
モンスターストライクを含むエンターテインメント事業の売上高は前年比8.7%減の1759億円、セグメント利益(EBITDA)は16.8%減の784億円だった。今後はアプリ内外でのユーザー還元の実施などでライフタイムの長期化を目指すとともにマーチャンダイジングなどゲーム以外の領域の確立や新規タイトルの開発で業績の回復を狙う。モンスターストライクについては、友人との協力プレイの強化やアニメ・劇場版とのゲーム連動を進めるほか、派生ゲームの開発も検討しているという。
一方メディアプラットフォーム事業は、売上高が9.1%減の131億円、セグメント利益は13.4%減の15億円だった。柱として育ててきたというチケット売買サービス「チケットキャンプ」が5月末で終了することを受け、のれん償却費75億円、固定資産の減損損失1億3000万円を特別損失として計上した。
今後同事業では、200万人以上が利用する家族向けの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」など、成長の兆しが見えたサービスへ投資する方針だ。新規事業の立ち上げに向け先行投資も行っており、複数のサービスを小規模でスタートする。その他、スポーツやウェルネスなどの分野にも進出し、2020年以降の事業展開を目指す。
2018年4月〜19年3月は売上1750億円(前年比7.5%減)、営業利益は480億円(同33.7%減)を見込む。営業利益は大幅に減少するが、「モンスターストライクの売上を保守的に盛り込んだ」(同社)ほか、チケットキャンプの終了による減益と各事業領域への先行投資などを考慮したものという。
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