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戦後初の国産旅客機「YS-11」、3年ぶりに空へ
高松空港で動態保存していた、戦後初の国産旅客機「YS-11」が3年ぶりに日本上空を飛び、能登空港へ着陸した。今後は、日本航空学園の敷地で保存する。
2015年から高松空港(香川県高松市)で動態保存していた、戦後初の国産旅客機「YS-11」が5月11日午後、3年ぶりに飛び立ち、能登空港(石川県輪島市)へ着陸した。今後は日本航空学園の敷地で保存する。ネット上では、フライトを見守ったファンたちが相次いで写真を投稿している。
YS-11は、1965年から国内線に就航した双発プロペラ機。戦後復興の象徴とされたが、不採算のため73年に製造を終え、2006年に国内の民間定期路線から姿を消した。
その1台を航空機販売会社のエアロラボインターナショナル(大阪府八尾市)が引き取り、15年から高松空港で保存していた。YS-11そのものは、日本各地でも保存・展示しているケースはあるが、運用可能な状態で残す「動態保存」は少ない。
ただ、次の保管場所のめどがたたず「解体以外の方法がない状態にまでなっていた」(同社)という。しかし日本航空学園が場所の提供を名乗り出たため、動態保存の継続が決まった。同社は「引き続き日本の航空遺産を残す努力を最大限していく」としている。
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