Google Payが「Suica」「WAON」に対応
Googleアカウントで使えるモバイル決済サービス「Google Pay」が、電子マネー「Suica」と「WAON」に対応した。
Google Japanは5月24日、Googleアカウントで使えるモバイル決済サービス「Google Pay」で、電子マネー「Suica」と「WAON」を利用可能にしたと発表した。これまでに対応していた「楽天Edy」「nanaco」と合わせ、4種類の電子マネーをGoogle Payアプリで管理できる。また、Googleアカウントに登録したクレジットカードを利用したオンライン決済も可能にする。
Google Payのグローバルビジネスディレクターを務めるドン・ミン・キム氏は「パスワードを覚えたり、物理的なカードを持ち歩いたり、複数の決済アプリを使い分けたりする必要がなくなる」と話す。
Google Payアプリに電子マネーを追加すると、登録したクレジットカードやプリペイドカードを使い、アプリ内でチャージできる。それぞれの電子マネーの対応店舗で支払いに使えるだけでなく、アプリ内で全ての電子マネーの残高や購入履歴も確認できる。
Suicaを追加した場合は、乗車と降車の履歴も確認可能。既にモバイルSuicaを利用しているユーザーであれば、追加の会員登録は不要だ。モバイルSuicaの利用残高や、購入した定期券の情報などが、モバイルSuicaとGoogle Pay両方のアプリに反映されるという。ただし、定期券の購入はGoogle Payアプリでは行えない。
Googleアカウントにひも付けたクレジットカードを使ったオンライン決済にも対応。現時点ではMastercard、VISA、JCB、American Expressのクレジットカードを登録できる。Google Payのボタンが表示されているWebサイトであればどこでも利用できる。例えば、ANAグループの航空会社「Vanilla Air」、ハンドメイド作品のECサイト「minne」、タクシー配車サービス「全国タクシー」などで使える。利用時は、Google Payを支払い方法に選び、登録したクレジットカードから利用したいものを選択して決済する。
Google Payが利用できるのは「おサイフケータイ」対応で、Android5.0以上のスマートフォン。今後はKyash、JACCS、JCBが発行するプリペイドカード、デビットカード、クレジットカードにも順次対応する。電子マネー「QUICPay」にも対応を予定している。
「日本の利用者にとって、Google Payがより簡単で早く、便利なものになればうれしい。単なるアプリではなく、皆さんのアカウントと統合して利用してもらいたい」(ドン・ミン・キム氏)
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