「Googleアカウント」、プライバシー重視のアップデート まずはAndroidから
Googleアカウントのプライバシーやセキュリティの設定を一元管理するツール「Googleアカウント」のユーザーインタフェースが改善され、Googleがどんな個人データを集めているかを確認し、設定を変更しやすくなった。
米Googleは6月21日(現地時間)、Googleアカウントの管理ツール「Googleアカウント」の改善を発表した。Android向けは既に新しくなっており、iOS版とWebアプリ版も間もなく更新される。
Googleアカウントは、2015年に「アカウント情報」として立ち上げられたアカウント情報管理ツール。1つのアカウントで使っているサービスやハードウェアでのプライバシー設定やセキュリティを一元管理できる。
今回の更新で、Googleのマテリアルデザインの適用が進み、画面の上部に6つのタブが並び、下部に新たなタブメニューが追加された。
上部のタブは「ホーム」「個人情報」「データとカスタマイズ」「セキュリティ」「共有するユーザーと情報」「お支払い」の6つ。ほとんどがプライバシーとセキュリティに関する設定を確認するためのものだ。
「データとカスタマイズ」では、Googleがどのような個人データを収集しているかを確認し、設定を変更できる。「セキュリティ」タブでは、アカウントでのログイン履歴や本人確認方法の確認などができる。ずっとログインしていない端末があると「セキュリティの問題が見つかりました」として通知し、1タップでログアウトできる機能もある。
下部のメニューの、「検索」はアカウントの設定方法などに特化した検索が可能。「サポート」には「プロダクトフォーラム」へのリンクがあり、フォーラムでの質問がしやすくなっている。
Android版Googleアカウントは、[設定]→[Google]→[Googleアカウント]から開ける。
Googleは「セキュリティとプライバシーに関するニーズが高まる中、Googleサービスをあなたがコントロールするためのこれらの重要なツールを今後も改善していく」としている。
米Facebookのユーザー情報不正流用スキャンダル浮上後、Facebookだけでなく、ターゲティング広告を主な収益源としているGoogleのプライバシーの扱いにも注目が集まっている。
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