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Facebook、「CAが集めた個人情報は5000万人ではなく8700万人」 下院もCEOを公聴会に招請
Facebookが、トランプ陣営が雇ったCambridge Analyticaが収集した個人情報件数は、当初報じられた5000万人分より多い、8700万人分だったと発表した。
米Facebookは4月4日(現地時間)、3月17日に米New York Timesなどが報じたデータ解析企業Cambridge Analytica(CA)によるユーザーの個人情報不正利用について、約5000万人分と報じられた流出した個人情報は、約8700万人分だったと発表した。そのほとんど(同社が公開した下図によると81.6%)は米国ユーザーのものだった。
CAは収集した個人情報を、2016年の米大統領選でトランプ陣営勝利のための有権者操作目的で利用したと報じられている。
Facebookはこの数字を、サードパーティによるユーザーデータ収集を制限するという発表の中で明らかにした。同社は個人情報不正利用についての報道を受け、3月20日からこの件について調査している。
同社はこの報道後、サードパーティへの情報規制やポリシー改正を含むユーザーに対するプライバシーに関する透明性の強化などを約束した。
米連邦議会下院エネルギーおよび商業対策委員会は同日、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOを11日のプライバシーに関する公聴会に招請したと発表した。「この公聴会は、重要な消費者のプライバシーに関する問題を解明する重要な機会だ。全米国民が自分の個人情報がオンラインでどう扱われるかを理解するのに役立つ」としている。
ザッカーバーグ氏に対しては、上院司法委員会も3月27日、4月10日の公聴会に招請した。
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