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“小さくてよく写るカメラ”ならコレ コンデジ好きにうれしいパナソニック「DC-TX2」(2/3 ページ)

カシオが撤退するレベルのコンデジ不況の中、パナソニックがやってくれた。高級コンデジのクオリティーと高倍率の利便性の両方を持つ「DC-TX2」だ。

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突然現れた猫にもさっとフォーカスを合わせてくれた(257mm相当 1/160秒 F6.3 ISO200)

 AFモードは従来通り、顔検出、被写体追尾、ピンポイントAFなど全部で6パターン。

 顔は瞳検出もイケる。

 せっかくなので望遠端でポートレートを撮ってみた。


望遠端でポートレート。望遠ならではのすっきりした形がいい。360mm相当でポートレートを取れてこのサイズって他にはない(360mm相当 1/125秒 F6.4 ISO200)

 ISO感度はISO125から12800で、拡張ISO感度をオンにするとISO25600までイケる。


ISO200からISO1600まで

ISO3200からISO25600まで

 さすがにISO12800以上はキツいけど、まあなんとか使える。


深夜、住宅街にとまっていたスクーターを。ISOオートだとなかなかISO3200以上に上がらないので手動でISO6400に合わせて撮影(24mm相当 1/3秒 F3.5 +1.33 ISO6400)

ファインダーをモニターのクオリティーが上がったのはうれしい

 TXシリーズのポイントはファインダーを持っていること。

 コンパクト機とはいえ、200mm相当を超える望遠となるとファインダーを覗いた方が構図が安定するし、ぶれにくい。


小さいながらファインダーを覗いて撮れるTX2

 このサイズでファインダー(EVF)を搭載してくれたのはありがたいことだ。

 ただ、TX1のファインダーは非常に小さくて見づらくて荒かった。残念ながら、常用するには心許ないレベルだった。TX2ではさすがにファインダーの表示倍率は上がり、解像度も上がった。ハイエンド機のファインダーに比べるとまだまだだが、ちょっとは実用的だ。

 背面モニターは相変わらず固定式なのが残念だが、こちらの表示品質も向上。画素数が少し上がり、全体に見やすくなった。

 もちろんタッチパネル搭載。タッチパネルのレスポンスはよく、タッチパッドAFも使える。

 これは非常に良い。

 さらに使用感の向上に寄与したのがグリップの良さだ。

 TX1はグリップ部がつるつるしてて非常に持ちづらかったのだが(わたしはサードパーティ製のゴムのグリップを貼り付けて対応してた)、TX2ではグリップ回りが一新。

 フロント部には滑りにくい素材で赤いラインが入ったグリップが付き、背面にも親指を置く部分にグリップが貼り付けられて、安定して持てるようになったのだ。

 カメラとしてワンランク上がった感じだ。


赤いラインの入ったグリップのおかげで滑らなくなった

親指を置く場所にグリップが付いた

 操作系はTX1を踏襲。

 背面には4Kフォトやフォーカスセレクト用のボタンがあり、それらはFnキーとして自由にカスタマイズできる。

 上面から見ると、モードダイヤルと電子ダイヤル、シャッターボタンなどをシンプルに装備。レンズ回りのリングも使える。

 電子ダイヤルとリングのどちらかを露出補正などに割り当てればさらに使い勝手もよくなる。


上面から。かなりフラットで中央にフラッシュを内蔵している。

 1型センサーを採用したハイエンド機ではあるので、撮影機能も豊富で、その気になればかなり細かいセッティングをして凝った撮影もできる。

 ただ、TX2はPASMの各モードを駆使するというよりは、iA+モードで楽しく(iA+にすると露出補正などを使えるようになる)さっと撮ったり、ときどきシーンモードやエフェクトで楽しむ方が向いているカメラかと思う。

 iAがなかなか優秀だからだ。

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