LINEは6月28日、電子チケットサービス「LINE チケット」を今秋提供すると発表した。メッセージアプリ「LINE」を活用し、電子チケットの購入から発行、イベント入場時の確認まで、同社サービス内で完結させる。決済サービス「LINE Pay」とも連携する。
同社の舛田淳CSMO(最高戦略マーケティング責任者)は「昨今、不正転売や高額転売でチケット事業が揺れている。健全化するには、紙のチケットではなく電子チケットを導入しないといけない」と強調する。新サービスは、個々のLINEユーザーに割り振られているIDとひも付けて提供し、転売を防ぐ。
サービス開始時点では、芸能事務所を運営するアミューズ、エンジン、声優などの音楽事業を手掛けるバンダイナムコライブクリエイティブ、電子チケット事業のテイパーズが協力する。まずは音楽イベントを中心に展開するが、スポーツイベントや舞台などにも対応する計画だ。
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