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Facebook、ページによる広告の透明性を強化 フォローしていなくても広告一覧可能に
Facebookが、サービス上の広告の透明性を高める取り組みの一環として、Facebookページに「情報と広告」ボタンを新設し、ここで誰でもそのページによる広告やその他の情報を確認できるようにした。
米Facebookは6月28日(現地時間)、サービス上に表示される広告の透明性を強化する取り組みの一環として、Facebookページに「情報と広告」ボタンを追加したと発表した。
ユーザーは、ページの広告が表示されたかどうかにかかわらず、ページのURLに新設された「情報と広告」ボタンをクリック(タップ)することで、そのページがFacebook、Instagram、Messenger、Audience Network上で掲載しているすべての広告についての情報を確認できるようになった。
このコーナーでは広告一覧だけでなく、「ページ情報」としてページの名称変更や、ページが作成された日付などを確認できる(上図の右欄)。ここに表示される情報は向こう数週間中にさらに増える見込みだ。
また、10月にブラジルで実施される総選挙に先駆けて、政治的広告のラベル表示とアーカイブ機能をブラジルでも開始する。これは、米国では5月から実施されているものだ。
Facebookでは2016年の米大統領選前後に、ロシアのプロパガンダ企業Internet Research Agency(IRA)が多数のページを乱造し、民意を分断するような広告を多数出していた。Facebookは4月、これらのページを削除し、健全性を保つ取り組みを続けていくと語った。
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