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消費者と配達員の我慢、どちらも減らす方法はあるか 「受け取り方」を変える宅配の新しい選択肢特集・ITで我慢をなくす「流通テック」(2/3 ページ)

ネット通販の拡大は利用者の買い物を便利にしたが、再配達の増加などさまざまな問題を引き起こしている。さらには時間指定枠縮小や配送量値上げなど利用者への負担も増えてきた。一方で、配送業者と利用者の双方が「我慢」を抱える現状を、テクノロジーの利用で解決しようとする動きも生まれている。

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 サービスや配送業者によっては、自宅ではなく、街中のコインロッカーやコンビニなどを荷物の受取場所に指定できる場合がある。

 日本郵便では郵便局や都内のスーパー、コンビニなどに「はこぽす」を設置して、「ゆうパック」の受け取りや差し出しに対応。ヤマト運輸が仏企業・ネオポストシッピングと設立した合弁会社・Packcity Japanは、駅やコンビニなどに宅配コインロッカー「PUDOステーション」を全国に1000台以上(17年10月時点)設置し、ヤマト運輸や佐川急便、順豊エクスプレスなど複数の配送業者の荷物に対応している。

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駅などに設置するオープン宅配ロッカー「PUDO」

 また、啓文堂書店が提供する「当日受け取りサービス」のように、駅に設置されたコインロッカーでWebから注文した商品を受け取れるサービスもある。

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ネットで注文した本を駅のコインロッカーなどで受け取れる「当日受け取りサービス」

 注文した商品を近隣の店舗やコンビニ、郵便局などで受け取れるようにするECサイトも増えてきた。「ユニクロ」や「GU」を展開するファーストリテイリングでは、オンラインストアで購入した商品の受け取り場所を店舗に指定すると送料が無料になる「店舗受取り」サービスを導入。受け取り時には試着も可能で、合わなかった場合は返品やサイズ交換にも応じるなど、オンラインショッピングの利便性も高めている。

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ユニクロやGUで利用できる「店舗受取り」

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