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消費者と配達員の我慢、どちらも減らす方法はあるか 「受け取り方」を変える宅配の新しい選択肢:特集・ITで我慢をなくす「流通テック」(3/3 ページ)
ネット通販の拡大は利用者の買い物を便利にしたが、再配達の増加などさまざまな問題を引き起こしている。さらには時間指定枠縮小や配送量値上げなど利用者への負担も増えてきた。一方で、配送業者と利用者の双方が「我慢」を抱える現状を、テクノロジーの利用で解決しようとする動きも生まれている。
「配達日を忘れていた」「荷物が届くのに、うっかり外出予定を入れてしまった」――といった理由で再配達依頼を出したことのある人も多いのではないだろうか。そんな人のために、日本郵便やヤマト運輸では、LINEと連携して配達予定日を通知する取り組みを始めている。
それぞれのアカウントと「友だち」になれば、トーク画面から再配達依頼も可能だ。また、日本郵便のLINEでは荷物の追跡や集荷の申し込み、ヤマト運輸のLINEでは受取日時の変更などにも対応している。
これまで荷物の受け取りと言えば「配達員が在宅中に玄関まで届けてくれること」だったが、それも当たり前ではなくなりつつある。それぞれの利用者が少しだけ意識を変え、新しい選択肢を試してみることで再配達問題は軽減されるかもしれない。
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