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台湾セブン-イレブンの無人コンビニ「X-STORE」 顔認証で決済、画像認識で商品一括読み取り NECが技術提供
台湾セブン-イレブンがオープンした無人コンビニで、顔認証や商品の一括読み取りを行うシステムにNECのAI技術を活用。
NECは7月23日、台湾セブン-イレブンが台北市にオープンした無人コンビニ「X-STORE」に、顔認証システムや画像認識を使ったPOSシステムを提供したと発表した。顔認証で決済したり、客がレジ台に乗せた複数の商品を一括で自動認識したりできる仕組みにNECのAI(人工知能)技術を活用した。
無人コンビニの仕組みは次の通り。店舗入り口に設置した端末とカメラで、事前に登録した顔画像と客の画像を照合して本人確認を行う。入店時には客それぞれにあわせた個別のメッセージも表示できる。決済は同社グループ発行の電子マネー「icash2.0」限定だが、台湾セブン-イレブン社員限定で顔認証を使った決済も可能。給与システムと連携し、給与天引きで精算する。
画像認識を使ったPOSシステムでは、客がレジ台に商品を乗せるとカメラが複数商品を一括で自動認識。複数のバーコードを読み取る手間を省いて効率化できるという。
X-STOREは、1月に台湾セブン-イレブン本社ビル内で社員向けにオープン。6月25日に一般客へ開放し、3週間で3000人以上の利用があった。7月18日には台北市信義区に2号店をオープン。台湾セブン-イレブンは試験的に無人コンビニを運営することで、AIやIoT技術、新しい運営モデル、無人店舗システムで得られるデータのマーケティング活用といった分野における実証実験を行うのが狙いだ。
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