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見やすいファインダーを搭載したクラシカルでカッコいい入門機「X-T100」荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

富士フイルム「X-T100」はコンパクトで可愛いレトロ一眼レフ風のミラーレス一眼だ。一番の注目は、自撮りに対応したユニークなモニターの機構。これは面白い。

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デザインと画質は素晴らしいが

 つまるところ、X-T100は伝統的な一眼レフっぽいデザインのボディでファインダーも持ちながら自撮りもローアングル撮影も可能なギミックのモニターを持ち、シーン自動認識オートで気軽に撮影でできる初心者に最適なカメラなわけである。

 でもデザインを優先しすぎたかなと思うのがグリップ。

 ほんとにMF時代のフィルム一眼レフと同じように前面がフラットなので、グリップが弱い。そこは富士フイルムも気にしているようで、着脱式のグリップが付属。

 側面に小さなキャップがあり、それをはずすとネジ穴があらわれる。


フラットな前面が特徴のボディ

よく見るとグリップ部に小さなゴムのキャップが。これを外すとネジ穴が現れる

付属のグリップをそこに装着した。こうするとグリップがかなり安定する。せっかくなのでレンズも変えてみた。50mm F2

 グリップを付けた方が確かに持ちやすいけど、ない方がデザイン的に捨てがたいのが悩ましい。

 エントリー向けといいながら操作系が充実しているのもX-T100のいいところ。

右肩を見ると、電子ダイヤルを2つも持ってるし、左肩には第3のダイヤル「ファンクションダイヤル」もある。


右肩には電子ダイヤル、背面にも縦にダイヤル(こちらはクリック付き)が用意されている。電子ダイヤルは主に露出補正用

 電子ダイヤル1つというエントリー機が多い中、これはいい。

 左肩にあるファンクションダイヤルはデフォルトにしておくと撮影モードに応じて変わる。これをISO感度にするとダイヤル1つでISO感度を変えられる(ちなみにX-T2はこの位置にISO感度ダイヤルがある)などカスタマイズ可能だ。


ファンクションダイヤルの設定は撮影モードによって自動的に変わる「デフォルト」の他、任意の機能を割り当てることも

 デザインも操作系もエントリー機としては優秀なX-T100。性能面ではどうか。

 画質面では気にすることない。色鮮やかでフジらしい写真を撮れるし、肌色もきれい。今回の作例は曇天下だったのでそこまできれいな肌色は出なかったけれども、やや赤みが乗った健康的な感じにしてくれるのは富士フイルムらしさだ。

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