Google、「位置情報オフにしてもユーザーを追跡」報道後、サポートページをひっそり更新
Googleが位置情報をオフにしてもユーザー情報を保存していると報じられたことを受け、「ロケーション履歴の管理、削除」サポートページの説明を更新した。
米Googleは8月16日(現地時間)、Googleアカウントのヘルプページ「ロケーション履歴の管理、削除」の英語版をひっそり更新した。本稿執筆現在、日本語版はまだ更新されていない。
日本語版では、「ロケーション履歴はいつでもオフにできます。ロケーション履歴をオフにすると、ユーザーが訪れる場所は保存されなくなります。Googleアカウントでロケーション履歴をオフにすると、そのGoogleアカウントに関連付けられているすべての端末でロケーション履歴がオフになります」となっている。
これが更新後は「アカウントレベルのロケーション履歴はいつでもオフにできます。この設定は、『Google位置情報サービス』や『端末を探す』などの端末上の他の位置情報サービスには影響しません。幾つかの位置情報データは、Google検索やGoogleマップなどの他のサービスのあなたのアクティビティの一部として保存されます。Googleアカウントでロケーション履歴をオフにすると、そのGoogleアカウントに関連付けられているすべての端末でロケーション履歴がオフになります」になる(翻訳は筆者によるもの。表現は異なる可能性があります)。
これは、米Assosicated Pressが14日、Googleが位置情報をオフにしてもユーザー情報を保存していると報じたことを受けたものだ。この報道については米プリンストン大学の研究者も調査内容を確認しており、米議会から批判の声が上がっている。
GoogleはAssosicated Pressに対し、「ユーザー体験の促進のため、Googleの位置情報利用には幾つかの異なる方法がある。われわれはこれらの方法の明確な説明を提供しているので、ユーザーは位置情報サービスを無効にしたり、履歴を削除したりできる」と語っていた。
だが、当該サポートページの以前の説明は「明確な説明」とは言いがたい。Googleは今回のサポートページの更新について、特に発表はしていない。
Googleはユーザーが自分のプライバシーを管理するための「マイアクティビティ」ページを提供しており、「アクティビティ管理」でGoogleに提供する個人情報の設定を行えるようにしている。
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