カシオ、最長3日間駆動するアウトドア用スマートウォッチを発表 19年1月発売
カシオ計算機がアウトドア向けスマートウォッチ「PRO TREK Smart」の新製品「WSD-F30」を発表した。機能を絞る「エクステンドモード」の追加により、最長3日間の駆動が可能になった。
カシオ計算機は8月30日、アウトドア向けスマートウォッチ「PRO TREK Smart」(プロトレックスマート)の新製品「WSD-F30」を発表した。2017年発売の「WSD-F20」に比べてコンパクトになった他、オフラインのカラー地図表示とGPSに機能を絞る「エクステンドモード」の追加により、最長3日間の駆動が可能になったという。2019年1月に発売予定で、価格は6万1000円(税別)。
カシオ計算機は、2016年に米GoogleのAndroid Wear(現Wear OS by Google)を採用した「WSD-F10」でスマートウォッチ市場に参入。5気圧防水と米国防総省が制定したMIL-STD(米軍の物資調達規格)準拠のアウトドア仕様として差別化を図った。翌17年にはGPSを搭載し、オフラインのカラー地図表示を可能にした「WSD-F20」を投入。同時にアウトドアウォッチとして人気の高い「PRO TREK」ブランドを冠し、位置付けをより明確にしている。
オフラインのカラー地図表示は、あらかじめダウンロードした地図をボタン1つで呼び出す機能。トレッキング中などにスマートフォンを出さなくても地図を確認できるため、アウトドア愛好家を中心に好評だが、「本格的な登山で使う人にとって、1泊(WSD-F20のバッテリー駆動時間)では足りなかった」(同社)。
WSD-F30では、基本設計の見直しとともに、利便性を下げない範囲で消費電力を抑える「エクステンドモード」を追加した。エクステンドモードでは通信や通知機能がオフになる他、GPSも間欠測位に。あらかじめ設定したスケジュールに沿い、ユーザーの睡眠時間には時計もスタンバイ状態となる。昼間もモノクロ表示(時刻、高度、気圧)のみで、必要なときだけボタン操作でカラー地図を表示する。これにより、充電できない場所でも最長3日間動作するという。さらに、ダウンロードした地図は5つまで保存できるようにした(WSD-F20は1つ)。
ディスプレイは、時刻などを表示するモノクロ画面とカラー有機ELパネルを重ねたもの。解像度は縦横それぞれ390ピクセル。新開発のUI(ユーザーインタフェース)はブラックを基調とし、有機ELの省電力性能を生かす。
本体は縦横ともに3.9ミリ、前機種と比べて0.4ミリ薄型化した他、新たにバンド交換に対応した。カラーバリエーションは、ブルー、オレンジ、ブラックの3種類。
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