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Googleアシスタントがバイリンガルに 日英独仏西伊の組み合わせが可能
Googleが2月に予告していたGoogleアシスタントのバイリンガル化を実現した。言語設定で2カ国語を選ぶと、例えば日本語で話しかければ日本語で、英語で話しかければ英語で答えるようになる。
米Googleは8月30日(現地時間)、AI音声アシスタント「Googleアシスタント」をバイリンガル(2カ国語で利用可能)にしたと発表した。まずは日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語の6カ国語から2カ国語を選んで設定できるようになった。対応言語は今後増やしていく計画という。
利用するには、例えばAndroid端末の場合、GoogleアプリあるいはGoogle Homeアプリの[設定]→[Googleアシスタント]→[設定]→[カスタマイズ設定]→[アシスタントの言語]に「言語の追加」と表示されるようになるので、これをタップし、追加したい言語を選ぶ。
英語を追加してみたところ、Google Homeに英語で質問したら英語で、日本語で質問したら日本語で答えた。
Googleは2月にこの機能を予告していた。
この機能を実現するには数年かかったという。AIにとって、複数の言語を識別して理解するのは非常に難しいことだとGoogleは説明する。同社は2013年に会話で使われている言語を識別する技術「LangID」の開発を始めた。この技術は回帰結合型ニューラルネットワーク(RNN)を採用しており、現在は2000以上の言語の組み合わせの違いを識別できるという。Googleは現在、Googleアシスタントのトリリンガル(3カ国語対応)化に挑戦中だ。
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