ニュース
楽天、仮想通貨交換業に参入 「みんなのビットコイン」買収で
楽天が、仮想通貨交換所を運営する「みんなのビットコイン」を買収し、仮想通貨交換業に参入する。早期に仮想通貨交換業者としての登録を目指す。
楽天が仮想通貨交換業に参入する。子会社である楽天カードを通じ、仮想通貨交換所を運営する「みんなのビットコイン」(東京都港区)の全株式を10月1日付で取得する。取得額は2億6500万円。楽天グループ傘下で事業を強化し、仮想通貨交換業者として登録を目指す。
みんなのビットコインは、2017年3月に仮想通貨交換所を開設。同年9月に関東財務局へ登録を申請したが、今年4月に金融庁から経営管理体制などに不備があるとして業務改善命令を受けた。同社は現在、指摘事項の改善を進めているという。
今後は、楽天グループが蓄積した金融事業のノウハウと、みんなのビットコインの仮想通貨交換業としてのノウハウを合わせ、事業体制を確立することで、早期の登録を目指すとしている。
関連記事
- 楽天、損保参入 野村傘下の朝日火災を完全子会社化
楽天が、野村ホールディングス傘下の朝日火災海上保険を買収して損保事業に参入する。 - 楽天キャリア事業への設備投資「計画時より少なくなる」 人口カバー率96%は「前倒しで実現」
急成長のインド携帯キャリアの立役者をCTOに引き抜き、早期のサービス展開を図る考え。 - Walmart、楽天のRakuten Koboと提携で電子書籍サービス参入
Amazon.comと競合する米小売り大手のWalmartが、日本の楽天との提携により、電子書籍市場に参入した。WalmartのオンラインショップでRakuten Koboの電子書籍リーダーや電子書籍、オーディオブックを販売する「Walmart eBooks by Rakuten Kobo」を立ち上げた。 - 金融庁、仮想通貨取引所11社を登録
金融庁が「仮想通貨交換業者」として11社を登録。今年4月施行の改正資金決済法で、取引所を登録制にしたため。 - 「1人の役職員が33億円を管理」 仮想通貨交換業者の実態、金融庁が明らかに
金融庁は、仮想通貨交換業に新規参入する事業者の登録審査を厳しくする。既に登録している業者やみなし業者のデータを調べたところ、少ない役職員で多額の利用者財産を管理しているといった実態が浮き彫りになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.