iBooksがApple Booksになるなど、既存アプリで大きく変更されたものも。
iCloud同期、ロスレス、自動消去に対応した「ボイスメモ」
ボイスメモが新しいデザインを採用し、より使いやすくなった。録音作業やボイスメモの共有がより簡単に行える。
デフォルトで、ボイスメモのタイトルに現在地情報が追加されるようになった。録音・編集したボイスメモはiCloud同期に対応するようになった。
新しく、設定>ボイスメモが追加されている。
Siriと検索、Appのバックグラウンド更新に対応。削除したものを自動消去する期間を、すぐに、1日後、7日後、30日後、しないから選べる。
オーディオの品質として、非可逆圧縮、ロスレス圧縮を選べる。
位置情報を録音名に使用のオン/オフも行える。
iPadにも「ボイスメモ」標準搭載
iPhoneのオーディオ録音アプリ「ボイスメモ」がiPadにも標準搭載されるようになった。
iCloudに保存すれば、ボイスメモにどこからでもアクセスできるので、iPhoneとの連携が容易に。
iBooks改め「Apple Books」
これまでのiBooksが、まったく新しいデザインの「Apple Books」に変わった。
お気に入りの本やオーディオブックを見つけたり、読んだり、聴くのが一段と簡単になる。
今読んでいる本にアクセスするのも、「今すぐ読む」タブから新しい本を読み始めるのも、新しいブックストアで本を選んで買うのも、よりフレキシブルに使えるコレクションでライブラリを整理するのもできる。
これまでの「ブック」「おすすめ」「ランキング」「検索」「購入済み」が「今すぐ読む」「ライブラリ」「ブックストア」「オーディオブック」「検索」に変更されている。
ブックストアは、これまでの「おすすめ」とは異なり、iOS 11で新しくなった「App Store」のような表示に変わった。
For Youが追加され、ランキングもブックストア内に移動している。
これまで、おすすめのタブとして扱われてきたオーディオブックは、独立したコンテンツとなり、特定のセクションやジャンルの絞り込み表示可能に。
ブックはPDFビューアとしても利用可能だが、iOS 12から、ライブラリに追加したPDFをiCloud Drive経由で同期できるようになった。
PDFを同期するには、設定>ブックにある「iCloud Drive」をオンにする。
Safariがファビコン表示で分かりやすく
Safariのタブ表示時に「ファビコン」(favicon)が表示されるようになっている。デフォルトではオフ。
これにより、同じWebサイトなのか、他のWebサイトなのか、アイコンから判別しやすくなる。
ファビコンを表示しないようにするには、設定>Safariの「タブにアイコンを表示」をオフにする。
スキップボタンが可変になった「Podcast」
オーディオストーリーアプリ「Podcast」がアップデートされている。
今すぐ聴くの右側にあるベルアイコンをタップすると、新規エピソードが配信された時に通知するかどうか選択できる。
設定>Podcastに「スキップボタン」項目が追加されている。
これまでスキップボタンは「15秒」固定だったが、iOS 12からは、10秒、15秒、30秒、45秒、60秒の中から選択できる。
iPadにも対応した「株価」
株価情報アプリ「株価」がアップデートされている。
より詳しく市場の動きをチェックできるようになり、iPadにも対応するようになった。
カスタマイズできるウォッチリストでは、一目で株価を確認できる。
好きな銘柄をタップすると、重要な情報とインタラクティブなチャートが表示される。
グラフ表示されるようになった「バッテリー使用状況」
設定>バッテリーに、バッテリー使用状況のグラフ表示が追加されている。
過去24時間または過去10日間の使用状況を表示するようになる。
バーをタップすれば、その期間中のアプリケーションの使用状況を確認できる。
iOS 11.3から追加された、バッテリーの健康状態を示す「バッテリーの状態」が正式版になった。
「ベッドタイム」と「おやすみモード」が連携
おやすみモードに「ベッドタイム」機能が追加されている。
iOS 10の時計に追加された「ベッドタイム」と連携できるようになった。
おやすみモードの「ベッドタイム」を一度オンにすると、時計のベッドタイムの設定に「ベッドタイム中のおやすみモード」が表示されるようになり、どちらからでも設定可能になる。
iOSアップデートが夜間自動実行可能に
macOSと同様にiOSのソフトウェア・アップデートがある場合、ダウンロード終了後、夜間に自動実行する設定が追加されている。
設定>一般>ソフトウェア・アップデート>自動アップデート>自動アップデートボタンをオンにする。
デフォルトではオフになっており、オンにすると、アップデートがインストールされる前に通知で知らせてくれる。
アップデートを完了するには、iPhone/iPadは充電器およびWi-Fiに接続している必要がある。
iOSのアップデートは、不具合が含まれていることによる問題が起きる場合があるため、自動アップデートのオンはお勧めしない。
「グループFaceTime」はまだ
メッセージのiMessage対応Appブラウザーが、長押しすることで拡大表示されるようになった。
どの場面でもiMessage対応Appブラウザーが表示されていれば拡大表示できる。
また、画面上部に表示されている送信相手をタップすると、オーディオ(通話、FaceTimeオーディオ選択)、FaceTime、情報が表示される。
これまでは、情報をタップしてから、オーディオ(通話、FaceTimeオーディオ選択)、FaceTimeを選択する必要があった。
なお、グループメッセージの場合、オーディオ(通話、FaceTimeオーディオ選択)、FaceTimeは押せない仕様。
グループで利用できる「グループFaceTime」は2018年秋に提供される予定だ。
Apple Newsは改良されたがまだ日本では使えず
Apple Newsがリニューアルされ、お気に入りのチャンネルやトピックに直接ジャンプしたり、新しい話題を発見したりすることが簡単にできるようになった。
下にスワイプして、お気に入りのトピックやiPhoneのチャンネルにジャンプするか、iPadのサイドバーをタップすることで、ニュースフィードをナビゲートできる。
ただし、Apple Newsは、アメリカ、イギリス、オーストラリアでのみ提供されている。
Apple Musicで歌詞で曲検索できるようになったが日本ではまだ
Apple Musicで歌詞を使った曲検索が可能になっている。
検索キーワードに歌詞の一部を入力すると、その歌詞に該当する曲がリスト表示される。
アーティスト本人の曲もあれば、カバー曲もリストアップされるようになっている。
ただし、Apple Musicの歌詞による検索は、日本では未提供。
ニュース解説番組「NEWS TV」で記事をピックアップ
ITmedia NEWS編集部がYouTubeでお届けするライブ番組「ITmedia NEWS TV」で、この記事を取り上げています。ぜひ視聴・チャンネル登録をお願いします。
関連記事
- iPhone XSとXS Max、iOS 12に専用設定項目
iOS 12には新モデルであるiPhone XSとiPhone XS Max専用の設定項目が用意されている。 - Face IDの2つの顔 iOS 12で可能に
iOS 12ではFace IDで顔の登録に「もう一つの容姿を設定」が追加可能になっている。 - iOS 12なら3D Touch非搭載でも文字入力の「長押しトラックパッド」可能に
iOS 12では、3D Touch非搭載旧iPhoneでもスペースキー長押しでキーボードをトラックパッドに変更可能になる。 - 新iPhoneのSuicaは電源切れても最長5時間使える iPhone XS、XS Max、XRは「予備電力機能」付き
日本で販売される、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRは「予備電力機能付きエクスプレスカード」仕様だ。 - 「iPhone XS/XS Max/XR」は何が変わった? iPhone X/8/8 Plusと比較しながら要点をまとめ
米Appleが発表した新型iPhoneの注目ポイントまとめ。それぞれを比較しながら新機能をチェックしよう。 - iOS 12では911発信位置が自動共有される
米国でiOS 12がインストールされたiPhoneから911発信すると、現在地情報が自動共有される。 - 「iOS 12」で「AirPods」が補聴器サポート機能「ライブ再生機能」に対応
Appleの次期モバイルOS「iOS 12」で、これまで「Made for iPhone」補聴器でしか使えなかった「ライブ再生機能」が「AirPods」でも利用可能になる。ライブ再生は、iPhoneのマイクで入力した音をペアリングした補聴器で聴けるようにする機能だ。 - WWDC 2018基調講演まとめ(iOS 12/watchOS 5/tvOS 12/macOS Mojave)
Appleの年次開発者会議「WWDC 2018」で発表されたことを時系列にまとめた。iOSの「Memoji」や「ARKit 2」、macOSのダークモード、FaceTimeのグループチャットなどが発表された。
関連リンク
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.