「iOS 12」のセキュリティ情報公開、16件の脆弱性を修正
同時に「tvOS 12」「watchOS 5」「Safari 12」「Apple Support 2.4 for iOS」のセキュリティ情報も公開された。
米Appleは9月17日(米国時間)、iPhoneやiPad向けの最新OS「iOS 12」リリースに合わせて、同OSで修正した脆弱性に関する情報を公開した。同時に「tvOS 12」「watchOS 5」「Safari 12」「Apple Support 2.4 for iOS」についてもセキュリティ情報を公開している。
Appleのセキュリティ情報によると、iOS 12では計16件の脆弱性を修正した。アプリケーションがシステム特権で任意のコードを実行できてしまう恐れのあるCore Bluetoothの脆弱性をはじめ、情報流出やプライバシー関連の問題などが修正されている。
iOS 12はiPhone 5s以降、iPad Air以降、およびiPod touchの第6世代に対応する。
Apple TV向けのtvOS 12と、Apple Watch向けのwatchOS 5でも、iOS 12と共通する複数の脆弱性に対処した。
Safari 12はmacOS Sierra 10.12.6とmacOS High Sierra 10.13.6が対象。Safariに自動入力されたデータが悪質なWebサイトによって抽出される問題など、3件の脆弱性が修正された。なお、iOSデバイス向けSafariの脆弱性はiOS 12で修正されている。
Apple Support 2.4 for iOSでは、Appleへの分析データの送信にHTTP接続が使われていた問題が指摘され、HTTPS接続に切り替えることによって、分析データの傍受に対する対策を講じた。
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