Googleの新最高プライバシー責任者、公聴会前に「データ保護法」の枠組みを公開
Googleの最高プライバシー責任者に最近就任したキース・エンライト氏が、9月26日に出席予定の消費者プライバシー保護に関する公聴会を前に、データ保護法のフレームワークを公開した。
米Googleで最近CPO(最高プライバシー責任者)に就任したキース・エンライト氏は9月24日(現地時間)、米国政府版GDPRのようなデータ保護法のフレームワーク(リンク先はPDF)を提案した。
同氏は26日に上院商業科学運輸委員会が開催する消費者プライバシー保護に関する公聴会に出席する予定だ。
提案文書でGoogleは、企業はデータの収集を制限し、データを保護し、ユーザーは企業が集めた情報に容易にアクセス・管理できるようにする必要があると主張している。
エンライト氏は、IBMやMacy'sなどでプライバシー関連の幹部を歴任し、2011年にGoogle入りした。「10年近くGoogleのプライバシー法務チームのリーダーを務めてきたが、最近CPOに就任した」という。「私のチームの目標は、ユーザーが自分のプライバシーを管理しながら、テクノロジーのメリットを楽しめるよう支援することだ」(エンライト氏)
26日の公聴会にはエンライト氏の他、米Twitterのグローバルデータ保護責任者兼法務ディレクターのダミアン・キエラン氏、米Appleのソフトウェアテクノロジー担当副社長のガイ・トリブル氏、米Amazon.comの副社長兼法務顧問のアンドリュー・デヴォア氏、米AT&Tのグローバルパブリックポリシー担当上級副社長のレン・カリ氏、米Charter Communicationsのポリシー&外交担当上級副社長のレイチェル・ウエルチ氏も出席する予定だ。
関連記事
- 「Chrome 69」からGoogleサービス利用でChromeへのログインが必須に
Googleが9月4日にリリースした「Chrome 69」から、ChromeでGmailなどにログインすると自動的にChromeにもログインするようになった。 - TwitterのドーシーCEOとFacebookのサンドバーグCOO、議会公聴会で証言 Googleは欠席
米連邦議会委員会に招請されたTwitterのドーシーCEOとFacebookのサンドバーグCOOが公聴会でロシア介入問題やサービスの透明性についての質問に対応した。Googleも招請されたが出席せず、議員らは怒りを表明した。 - 「Googleアカウント」、プライバシー重視のアップデート まずはAndroidから
Googleアカウントのプライバシーやセキュリティの設定を一元管理するツール「Googleアカウント」のユーザーインタフェースが改善され、Googleがどんな個人データを集めているかを確認し、設定を変更しやすくなった。 - Google、GDPR施行に向けた新プライバシーポリシーを公開
Googleが、5月25日のEUによるGDPR(一般データ保護規則)に先立ち、新しいプライバシーポリシーを公開した。イラストや動画を多用し、Googleがどのような情報を集めており、ユーザーはどう管理できるかを説明している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.