Microsoft、企業向けクラウド好調で2桁台の増収増益
Microsoftの7〜9月期の決算は、Azureなどの企業向けクラウドサービスが好調で2桁台の増収増益だった。SurfaceやXboxも堅調だった。
米Microsoftは10月24日(現地時間)、2019年第1四半期(2018年7〜9月期)の決算を発表した。「Azure」や「Office 365」などの商用クラウド事業が好調で、2桁台の増収増益だった。
売上高は前年同期比19%増の290億8400万ドル、純利益は34%増の88億2400万ドル(1株当たり1.14ドル)だった。売上高、1株当たりの純利益ともにアナリスト予測(売上高は279億ドル、純利益は0.96ドル)を上回った。
Intelligent Cloud部門が今期も好調で、Azure Computeの売上高が76%増だった(ここ数四半期より増加率が落ち着いた)。部門全体の売上高は24%増の86億ドルだった。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は19%増の98億ドルだった。企業向けOffice 365の売上高が36%増と好調。LinkedInの売上高も33%増と好調だった。コンシューマー向けのOfficeの売上高は8%増。コンシューマー向けOffice 365のMAUは前期より110万人増の3250万人。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は15%増の107億ドルだった。ハードウェア(Xboxコンソール)の売り上げが、「Xbox One X」買い控えで低調だった前期より94%増だった。Surfaceの売上高は14%増だった。同社は10月にSurfaceの新モデルを発表した。Windowsは、企業向け製品およびクラウドサービスは12%増だったがコンシューマー向け(Windows OEM non-Pro)は5%減だった。
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