「Pixel 3/3 XL」のカメラ、セルフィーはイマイチ? “アラフィフセルフィスト”のすずまりが試した(3/3 ページ)
Googleのオリジナルスマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」が11月1日に日本で発売します。この記事では“アラフィフセルフィスト”のすずまりさんがカメラ性能をチェック。期待のデュアルインカメラに対する意外な評価とは……。
しかし、Pixel 3/3 XLのセルフィー体験は、残念ながら気分を“アゲる”には至りませんでした。もちろん撮影後には肌を整えてくれますが、美肌モードをオンにしているということは、少しでもきれいな自分を見たいのです。このあたりの女心をもう少し分かっていただけるとうれしいですね。
インカメラのいいところ
美肌モードのできそのものは一言モノ申したくなるのですが、いいところもあります。
1つは背景のボケ量を変更できること。フロントカメラのポートレートでは、ボケのオンオフはできても、微調整ができるモデルはまだ多くありません。また、背景をボカしていない写真と、ボカした写真の2枚を残すので、撮影後でもどちらがよかったかを選べます。
【訂正:2018年10月30日午前11時55分 初出時、フロントカメラのポートレートモードでボケの微調整ができるものを「おそらくまだありません」としていましたが、表現を改めました】◆
もう1つは、モノを持った状態でポートレートを撮影しても、モノがボカされて見えなくならないこと。セルフィーを使うようになると、モノの紹介で自分をモデルに、顔入りの写真も撮る機会が増えます。このとき背景ボカしを選択すると、顔以外をボカそうとするため、持っている商品までボケてしまうということが多発するのです。Pixel 3/3 XLはモノもしっかり残した状態で背景をボカしてくれます。
3つ目はシャッターの位置です。音量変更ボタンのダウンボタンでシャッターが切れますが、電源ボタンより下に配置されているので、手の小さめの自分でもPixel 3 XLを使って片手で撮影できます。5.5インチのPixel 3ならさらに撮りやすいのは言うまでもありません。
カメラの楽しい機能、役立つ機能
カメラ機能の中で面白かったのが、カメラメニューの「その他」の中にある、ARでキャラクターを合成する「Playground」です。大好きな映画やアニメーションの登場人物が、あたかも本当にそこにいるかのように映り込みます。合成なのに、明るさや影なども自然で、本当にそこにいるような演出ができて面白いのです。
「これは使える!」と感動したのは、同じく「その他」の中の「レンズ」です。公園の湿地に生えていた草の名前を思い出せなかったので、この「レンズ」を起動したところ、みごとに名前を教えてくれました。草木の検索はかなり使えそうです。あいにくまだ試せていませんが、料理では刺し身の状態でも、魚の名前が分かるようになると飲み会の場が盛り上がりそうな気がします。
セルフィー以外の部分は、ものすごくプレーンでありながら、便利なで使いやすいスマートフォンになっていると感じるPixel 3/3 XL。もしアップデートで対応可能なら、ぜひ美肌モードの処理もAIのパワーで感動をプラスしていただけたらと思っております。
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