Googleのスマホ中毒防止アプリ「Digital Wellbeing」がPixelとAndroid One端末で正式版に
GoogleがAndroid 9 Pieの新機能としてGoogle I/Oで紹介したスマホ中毒対策アプリ「Digital Wellbeing」がまずはPixelとAndroid One端末で正式版(バージョン1.0)になった。アプリごとの使用時間上限設定や「おやすみモード」の設定が可能だ。
米Googleが今年の「Google I/O」で発表したスマートフォンの使いすぎ防止アプリ「Digital Wellbeing」が、「Android 9 Pie」搭載のPixelおよびAndroid One端末でバージョン1.0になった。
Digital Wellbeingは、米Appleが「iOS 12」に追加した「スクリーンタイム」と似た、スマートフォンの利用時間などを管理し、使いすぎを防止するためのアプリ。Android 9 Pieに搭載されるはずだったが、これまでβ版として公開されてきた。
β版ではアプリごとの使用時間上限の設定などができなかったが、正式版ではトップページにその日に使ったアプリとその使用時間がリアルタイムで表示され、その下にアプリごとの上限時間(アプリタイマー)を設定する「ダッシュボード」がある。
タイマーを設定し、そのアプリが設定上限時間に達すると、アプリが強制的に停止され、ホーム画面上ではアプリアイコンがグレー表示になって起動できなくなる。
この他、就寝時間にプッシュ通知を停止したり、画面をグレースケールにしたりする「おやすみモード」やアプリごとの通知を設定する「通知を管理」、マナーモードを設定する「サイレントモード」、ふせるだけでサイレントモードになる設定をする項目などがある。
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