PayPay、支払額の20%還元 「100億円あげちゃう」で攻勢へ
決済サービス「PayPay」で、支払額の20%をPayPayの残高として還元するキャンペーンが始まる。40回に1回の確率で支払額の全額も還元する。
ソフトバンクとヤフーが設立したPayPayは11月22日、決済サービス「PayPay」の支払額の20%をPayPayの残高として還元するキャンペーンを12月4日〜来年3月31日まで行うと発表した。40回に1回の確率で支払額の全額も還元する。「100億円あげちゃうキャンペーン」と題し、新規ユーザーの獲得、加盟店舗の拡大につなげる。
全てのPayPay加盟店が対象。20%還元の上限は月額5万円、全額還元の上限は1回当たり10万円相当まで。ユーザーへの還元金額が100億円に達したら、期間内でもキャンペーンを終了する。
また、Yahoo!プレミアム会員、ソフトバンクとワイモバイルのスマートフォンユーザー向けに、全額還元の確率がアップするキャンペーンも行う。Yahoo!プレミアム会員は確率が20回に1回、ソフトバンクとワイモバイルのスマホユーザーは10回に1回になる。
PayPayは、専用アプリ(iOS/Android)を利用したQRコード(またはバーコード)決済サービス。ソフトバンクとヤフーの合弁会社PayPayが10月5日から提供している。
コード決済ではLINE Pay、楽天ペイなどが先行している。後発のPayPayは、高い還元率を売りに、ユーザーの獲得、対応店舗の拡大を急ぐ考えのようだ。PayPayは「加盟店は負担なく大きな集客効果が見込める。還元への期待により、1人当たりの支払額の増加も期待できる」としている。
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