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画素数が少ないメリットも 出来のいい弟分「Nikon Z 6」荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

ニコンの「Z 7」は良さそうだけど、高いよなあと思っていたみなさま、お待たせしました、って感じ。弟分の「Z 6」の登場である。

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 イメージセンサーはZ 7の4575万画素に対し、Z 6は2450万画素。半分、とまではいかないが、半分近く減っている。

 これが良い。

 画素数は約55%に減ったことでデータが軽くなったため、連写性能が上がった(高速連写時、Z 7は約9コマ/秒だったのに対し、Z 6は約12コマ/秒に増えた)し、画素数が少ない分1画素あたりの面積が大きくなったので、高感度にも強くなった(Z 7は標準感度がISO64-25600だったのに対し、Z 6はISO100-51200と1段分高感度に強い)。

 Z 7とZ 6、ほぼ同じ環境でISO6400で撮影した写真を「等倍」で見比べてみたら両者の違いがよく分かる。


上がZ 7、下がZ 6

 ISO6400というノイズが目立ちはじめる高感度で等倍表示すると、Z 7の方が高画素な分大きく表示されるけれども、ノイズはZ 6の方が明らかに少ない。

 高感度重視ならZ 6、ディテール重視ならZ 7という明白な違いが出てくるわけで、ひとことで上位下位と言い切れない違いがあるのだ。

 せっかく感度の話題が出たのでいつものISO感度別作例をここで。

 拡張ISO感度をオンにすると、なんとISO20万相当まで上げられる。


ISO1600から12800

ISO25600からISO204800

 いやあ、ISO20万はさすがに色もヘンなことになってるけど、ISO12800までなら余裕で実用的じゃんって感じ。

 センサーの感度が高いということは暗所でのAFにもいくらか強いということで、Z 7はなかなか合ってくれなかった夜の住宅街の公園という過酷な場所でもなんとかなったのである。


夜の公園猫。ISO51200で1/40秒という暗い場所でもなんとか撮れた。さすがにディテールはつぶれるけれども(24-70mm 70mm 1/40秒 F4 ISO51200)

 AFはZ 7と同じ像面位相差AFでAFポイントはZ 7の493点に対して273点と少ないが、画素数も少ないことだし、実用上不便な点はない。

 シャッタースピードは最高で1/8000秒(電子シャッター時も同じ)。

 シャッターの感触はZ 7と同じで非常に良い。

 このまま作例チェックといこう。

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