コード決済、利用者トップは「楽天ペイ」 話題の「PayPay」は…… ICT総研調査
ICT総研が「モバイルキャッシュレス決済の市場動向調査」の結果を発表した。最も利用者の多いコード決済サービスは「楽天ペイ」だった。
ITC総研が実施したアンケート調査によると、スマートフォンを使ったコード決済サービスで最も利用者が多いのは「楽天ペイ」で、2位は「PayPay」、3位は「LINE Pay」だった。PayPayは2018年12月に実施した「100億円あげちゃうキャンペーン」で話題を集めたこと、LINE Payは「LINE」との連携で多くの登録者を獲得したことが利用者数増につながったという。
18年12月、ネット上で4062人を対象に「モバイルキャッシュレス決済の市場動向調査」を実施した。コード決済サービスの利用者279人のうち、楽天ペイの利用者が最も多い130人、PayPayが102人、LINE Payが97人だった。その後、NTTドコモの「d払い」が69人、Origami(東京都港区)の「Origami Pay」が46人、ヤフーの「Yahoo!スマホ決済」が46人と続いた。
ICT総研によれば、17年度末時点でコード決済サービスの利用者は推計187万人。同社では、18年度末には512万人に増加し、19年度には960万人、21年度には1880万人に拡大すると予測している。
一方で、同調査でコード決済を少額の買い物(1000〜3000円)に利用する人は全体の4.1%にとどまり、最も利用者が多いのは現金(71.6%)だった。比較的高額な買い物(1〜3万円)では、最も利用者が多いのはクレジットカード(68.3%)で、コード決済の利用者は最も少ない2.6%だった。「高額決済の場合、従来型サービスであるクレジットカードの信頼性が高く、新しいサービスであるスマホを使ったキャッシュレス決済は、今のところ避けられているようだ」(ICT総研)
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