HTC、ハイエンドの「Vive Pro Eye」やエントリー向け「Vive Cosmos」、新UIなどを発表:CES2019
HTCがVRヘッドセットの新モデル2つと関連サービスを発表した。ハイエンドの「Vive Pro Eye」はアイトラッキング機能で注視するだけで操作できるのが特徴。エントリー向け「Vive Cosmos」はベースステーションが不要なので、外出先でも利用可能だ。
台湾HTC傘下のHTC Viveは1月7日(現地時間)、新しいVR HMDを2モデルと、2つの新サービスを発表した。
視線で操作できる「Vive Pro Eye」
「Vive Pro Eye」は、昨年のCESで発表した「Vive Pro」に視線追跡(アイトラッキング)機能を追加したハイエンドヘッドセット。
画面上のボタンなどを注視することで操作できる。まずはMLBの野球ゲーム「「ホームランダービーVR」でメニューの操作をコントローラーを使わずに視線だけでできるようになる。
Vive Pro Eyeは第2四半期(4〜6月)に発売の予定。価格はまだ公表されていない。
エントリー向け「Vive Cosmos」
「Vive Cosmos」は、ベースステーション不要のエントリー向けヘッドセット。価格はまだ不明だ。ベースステーションは不要だが、PCあるいはモバイル端末との接続は必要。「外出先でも使える」としているが、無線になるかどうかの説明はまだない。
Vive Cosmosは下半期に発売の見込み。
新しいユーザーインタフェース「Vive Reality System」
「Vive Reality System」は、HTCの説明によると「ヘッドセットを装着した瞬間からコンテンツがどのように相互作用されるかまでのユーザー体験全体を含む、仮想世界を体験するためのまったく新しい方法」という。VR内でアプリを起動するのではなく、VRの世界を自然に歩くような体験の提供を目指すものとしている。
Vive Reality Systemは、まずはVive Cosmosで利用可能になる。このシステムのためにHTCはMozillaと協力し、Vive専用VRブラウザも立ち上げる。
VRコンテンツストアの「VIVEPORT」に使い放題の「Infinity」プラン追加へ
Viveだけでなく、Oculusのヘッドセットにも対応するコンテンツストア「VIVEPORT」の料金プランに、一定料金でライブラリ内のすべてのコンテンツに無制限でアクセスできる「Infinity」プランを追加する。料金はまだ発表されていないが、「低価格で提供する」としている。Infinityプランは4月5日の「Vive Day」から利用可能になる見込みだ。現在は、最も手ごろな年額9100円のプランでもプレイできるコンテンツは60タイトルまでだ。
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