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ソフトバンク、Vision Fundで自動運転の米Nuroに9億4000万ドル出資
ソフトバンクが「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で自動運転の米新興企業Nuroに約1000億円出資する。Nuroは、Google系列のWaymo出身エンジニアが立ち上げ、オリジナルの無人配達車を開発した。昨年12月にはアリゾナ州で配達サービスを開始している。
米Googleの系列自動運転企業Waymo出身のエンジニアが立ち上げた新興企業Nuroは2月11日(現地時間)、ソフトバンクグループのSoftbank Vision Fund(SVF)から総額9億4000万ドル(約1038億円)の出資を受けると発表した。
Nuroは2016年操業のカリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置く非公開企業。ロボティクス、自動運転を手掛ける。2018年2月に近距離での荷物輸送に特化した自動運転車を発表し、8月にはその自動車での食料品配達で米大手スーパーチェーンのKrogerと提携した。昨年12月からアリゾナ州の一部地域でサービスを開始した。
Nuroはこれまで、ソフトバンク、米Greylock Partners、中国Gaorong Capitalから10億ドル以上を調達してきた。同社は今回の新たな調達資金を、サービス提供地域の拡大、新パートナーの追加、自動運転車の製造、技術開発、雇用拡大に活用するとしている。
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