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ソフトバンク、「ビジョン・ファンド」で米GM傘下の自動運転企業に2400億円出資
ソフトバンク・ビジョン・ファンドがGM傘下の自動運転企業Cruiseに22億5000万ドル出資する。Cruiseは昨年、GMの電気自動車「Chevrolet Bolt」ベースの量産型自動運転車を発表した。
米General Motors(GM)は5月31日(現地時間)、ソフトバンクグループのSoftbank Vision Fund(SVF)から総額22億5000万ドル(約2400億円)の出資を受けると発表した。
SVFが出資するのは、GMが2016年に買収した自動運転システムのCruise Automationで、SVFはCruiseの株式の19.6%を獲得する。GMもCruiseの自動運転車の量産開始段階で11億ドル出資する計画。
Cruiseは昨年9月、ドライバー不要の完全自動運転車の量産モデルを発表した。GMの電気自動車「Chevrolet Bolt」ベースで、ステアリングホイールは付いているが、機能的には完全に無人でも走行できるとしている。
GMの会長兼CEO、メアリー・バーラ氏は発表文で、「ソフトバンクと協力することで、無事故、無排気ガス、無渋滞実現というわれわれのビジョン実現に近づける」と語った。
SVFは、ソフトバンクグループが2016年に世界のテクノロジー企業への出資を目的に立ち上げた10兆円規模のファンド。自動運転向けナビゲーションを手掛ける米Mapboxや、自動運転向けプロセッサを開発する米NVIDIA、自動運転車のテストを実施中の中国Didi Chuxing(滴滴出行)などにも出資している。
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