バカッターの次は「バカスタグラム」? 変わる“バイトテロ”の発火点(2/2 ページ)
「すき家」や「くら寿司」のバイト店員の不適切な動画が炎上し、運営企業が謝罪した。不適切な動画は主にTwitterで拡散されるため「バカッター」と呼ばれるが、今回の動画が最初に投稿されたのはInstagramだった。
最近はインスタに 次はTikTok?
さらにここ数年は、発火点がTwitterからInstagramに移動。冒頭で紹介した「すき家」や「くら寿司」の動画はそれぞれ、Instagramのストーリーズに投稿されていたものだ。
ストーリーズは投稿後24時間で消える仕様のため、「多少モラルの低い投稿をしても、消えるから大丈夫だろう」「友達しか見ていないだろう」と安易に考え投稿したのかもしれない。だが、投稿を見た人がダウンロードすれば動画は消えず、Twitterなどに転載されることで騒ぎは広がっていく。
「バカスタグラム」という言葉は今回、「すき家」「くら寿司」の炎上がきっかけで注目を浴びているが、Twitterを検索すると、2012年ごろからつぶやかれている。当初は「バカな(笑える)画像をInstagramに投稿する」といった意味でも使われていたようだが、不適切な写真をInstagramに投稿するという意味が徐々に強くなり、17年ごろからは主に後者の意味で使われるようになった。
Twitterのトレンドワードを分析できる「Yahoo!リアルタイム検索」で調べると、今年2月上旬以降「バカスタグラム」のつぶやきは急増しており、「バイトテロ」という言葉とともに投稿されることが多いようだ。「バカッター」が13年、流行語大賞候補になったように、今年の流行語大賞の候補語に「バカスタグラム」が入るのでは、と予想する人もいる。
「次はTikTok(ティックトック)で同じような投稿が問題になりそう」という声もあり、「バカスタグラムの次はバカトックか」との予想も。SNSの変遷により、不適切な動画の投稿先は変わってきたが、不適切な動画投稿そのものは、なくなりそうもない。
この記事はYahoo!ニュース個人に2月11日に掲載されたバカッターの次は「バカスタグラム」流行? 変わる“バイトテロ”の発火点に、一部編集を加えて転載したものです。
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