IBM、Watsonを“どんなクラウドでも”実行可能に Kubernetes対応
IBMが、Watsonを「あらゆるクラウド上で使えるようにする」と発表。Kubernetesをベースにした「IBM Cloud Private for Data」の機能としてWatson Assistantなどを追加。
米IBMは2月12日(現地時間)、IBM Watsonをあらゆるクラウド上で使えるようにすると発表した。IBM Cloudに限らず、オンプレミスや、他のプライベート/パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドでも実行できるようにする。
チャットbotなど自然言語で対話するアプリケーションを開発できるツール「Watson Assistant」や、AIによる予測結果の根拠を提示したり、判定結果にバイアスが生じていないかを監視したりするツール「Watson OpenScale」を、「IBM Cloud Private for Data」(ICP for Data)の機能として提供し、任意のクラウド上で動かせるようにするという。
ICP for Dataは、データの蓄積、分析などの機能を一貫して提供しているソフトウェア。Kubernetesをベースとし、IBMは「従来型のデータプラットフォームに比べてインフラの俊敏性・管理性が高い」とアピールしている。
これまでもICP for Dataでは「Watson Studio」「Watson Machine Learning」などを利用できた。今年後半には「Watson Knowledge Studio」「Watson Natural Language Understanding」など機能を追加していく計画だ。
IBMは「ベンダーロックインを防ぎ、データが存在するところにはどこでもAIを導入できるよう、Watsonをあらゆるクラウドで使えるようにする」と強調している。
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