デカくて重い? プロ仕様の堅牢さと操作性を備えた「LUMIX S1/S1R」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
パナソニックが「CP+」を前に35mmフルサイズセンサー搭載機「LUMIX S1/S1R」を発表した。実機をレビューできるのはもうちょっと先になりそうなので、ここでは発表会で実際に触ってみたファーストインプレッションをどうぞ。
AFは瞳AFのみならず「人体認識」と「動物認識」(鳥、イヌ科、ネコ科動物)に対応。動物の瞳AFは未対応だが、これは良い。
メディアはデュアルスロットで、片方が従来通りのSDカード、もう片方はより高速なアクセスができるXQDカードに対応している。
XQDカードは高いけど、アクセスや体感できるレベルで速いのでこのデュアルスロットは良い。
と簡単なインプレッションを中心にお届けしてみた。画質や使い勝手、撮影機能の詳細は実機のレビュー時にってことで、乞うご期待である。
実際に触って分かったのは、S1/S1Rは非常にターゲットがはっきりしたカメラであること。数を売ってシェアをとるカメラではなく、プロの映像作家やフォトグラファーに使ってもらいたいカメラだということだ。ちょっと触った限りではその可能性はあるかなと。グリップしやすいしファインダーも見やすいし、ボタン類の配置や使用感も悪くない、シャッターの感触もよい。非常にカメラらしいカメラなのは確かだ。
それが分かってて触ると「デカくて重い」とはあまり感じない。
ミラーレス一眼というと小型軽量というイメージが着いてしまったけど、一眼レフより「小さく軽く作れます」っていうだけで、それよりも頑丈さやバッテリーの持ちや使い勝手を重視して、このくらいのボディのカメラにするってのもありなわけだ。大きくて重くて頑丈なのは「一眼レフ」、小型軽量機動力重視が「ミラーレス一眼」という分類は、ミラーレス一眼がレンズ交換式カメラの主流になると意味をなさなくなるわけで、すでにそういう時代に入っていると思うと不思議はない。
実際に借りて撮影するのが楽しみである。
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