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Qualcomm、理論値で下り7Gbpsの第2世代5Gモデム「Snapdragon X55」
Qualcommが、同社としての第2世代5Gモデム「Snapdragon X55」と小型5Gアンテナ「QTM525 5G mmWave」を発表した。年内に搭載端末が登場する見込みだ。
米Qualcommは2月19日(現地時間)、5Gモデム「Snapdragon X55」を発表した。5Gモデムとしては昨年2月発表のX50に続く第2世代になる。
向こう数カ月中にOEM各社への提供を開始し、このモデム搭載の端末は年内に登場する見込みだ。
下り速度が50Xより40%高速化し、理論的には7Gbpsの通信が可能という。また、「5G NR」の、現行の4Gと電波特性が近い6GHz以下の低周波数帯「sub-6GHz」をサポートする。
また、Qualcommの小型アンテナモジュール「QTM525 5G mmWave」もサポートするので、スマートフォンの小型化に貢献する。
X55はスマートフォンだけでなく、PCや自動車などによる採用も見込んでいるという。
Qualcommは現在、米Appleと係争中で、米Appleは次期iPhoneでQualcommのモデムは採用しないと語った。Appleがモデムを自社開発中といううわさもある。
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