ダイソン、部屋の間取りを記憶するロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」
ダイソンはロボット掃除機の新製品「Dyson 360 Heurist」を発売する。処理能力やメモリ容量を拡大し、室内のマップを保存、活用するロボット掃除機。
ダイソンは2月27日、ロボット掃除機の新製品「Dyson 360 Heurist」(ダイソン スリーシックスティー ヒューリスト)を発表した。処理能力やメモリ容量を拡大し、室内のマップを保存して「部屋に適応していく」というロボット掃除機。直販サイトは同日より、家電量販店では3月19日から順次販売する。直販価格は11万8800円(税込)。
同社のコードレスクリーナーなどにも採用されている「Radial Root Cycloneテクノロジー」は吸引力を20%向上。光学カメラで撮影した画像から特徴点を抽出し、マップを作成する「SLAMビジョンシステム」は従来機から継承し、現在位置や掃除していない場所を常に把握して効率良く掃除する。
障害物や壁面、段差などを検知する4つのセンサーを一新した他、1.4GHzのクアッドコアCPUに従来機の8倍のメモリ、32倍のストレージ(長期メモリ)を搭載。「20倍のデータを扱うことが可能になった」(ダイソン)という。これにより掃除をしながら部屋のマップを記録し、適宜更新して部屋に適応する「ヒューリスティックラーニング」が可能に。掃除開始時には現在位置を認識し、メモリ内の該当するマップを自動選択する。
英Dysonの創立者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏は、「ロボット掃除機に取り組み始めた1998年当初から、われわれはガジェットではなく、しっかりとごみを床から取り除くロボット掃除機の実現を目指していた。新製品はインテリジェントな性能とダイソンの特許技術が融合することで、他のロボット掃除機を上回る吸引力を実現した、最適なロボット掃除機だ」としている。
本体サイズは230(幅)×240(奥行き)×120(高さ)ミリ。重量は2.51キログラム。内蔵のリチウムイオンバッテリーで最大で連続約75分(静音モード時)の掃除が行える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
生体リズムを崩さないLED照明「ライトサイクル」、ダイソンが発売
ダイソンは、新しい家庭用LED照明「Dyson Lightcycle」(ダイソン ライトサイクル)を発売する。「その場所、その時間の自然光」に合わせて色温度と明るさを常時自動調節。人のサーカディアンリズムに影響しない明かりを目指した。
「もうコード付き掃除機は作らない」 ダイソン、60分駆動するコードレススティッククリーナーを発表
ダイソンがスティック型掃除機の新製品「Dyson Cyclone V10コードレスクリーナー」を発表した。最長60分のバッテリー駆動時間を実現。「もうコード付きの掃除機を開発する必要はなくなった」という。
黄金色のドライヤーはジェームズ・ダイソン氏の挑戦状?
ダイソンは、フィレンツェ産の金箔を用い、1台1台手作業で作る黄金色のヘアドライヤーを発売する。デザインしたのはジェームズ・ダイソン氏。同社のエンジニアたちが直面した課題とは?
髪が勝手に巻き付く“くるくるドライヤー”、ダイソンが発売
ダイソンがヘアドライヤーの新製品「エアラップ」を発売。コアンダ効果を応用し、手を動かさなくても髪が勝手にカーラーに巻き付くという。


