DeNA、個人間カーシェア「Anyca」を分社化 新サービス「0円マイカー」を提供
DeNAが個人間カーシェアサービス「Anyca」を分社化。新たなサービス提供を検討している。
ディー・エヌ・エーは2月28日、個人間カーシェアサービス「Anyca」(エニカ)の事業を分社化し、SOMPOホールディングスとの新会社「DeNA SOMPO Mobility」を設立すると発表した。個人間カーシェアに特化した専用保険の提供を検討する他、同社の所有するレンタカーをユーザーが管理できる新サービスも始める。
2015年9月にスタートしたAnycaは、個人が所有するクルマを個人に貸し出せるカーシェアサービス。利用者はスマートフォン向けアプリなどから好みの車種や時間を選んで借りられる。DeNAによると、2019年1月時点での会員登録者数は20万人以上、登録者数は7000台以上。
DeNAは、「DeNAだけでは実現が難しい個人間カーシェア固有のリスクに対応する保険の開発や、トラブル防止/解決策について教示頂く中で、(SOMPOホールディングスが)Anycaを共同で運営すべき最良のパートナーだと確信した」としている。
DeNA SOMPO Mobilityで提供する新サービス「0円マイカー」は、同社が所有するレンタカーをユーザーが自身の駐車場などで管理する代わりに、一定回数を無料で使えるもの。既にクルマを所有するユーザーには、利用者に無人でクルマを貸し出せる機器を取り付けてカーシェアを行うことを条件に、定額料金を支給する仕組みも用意する。
この新サービスによって、「0円に近い実質負担でマイカーが持てる世界を疑似体験していただき、個人間カーシェアの普及につなげる」という。
さらにマイカーリース事業を行う新会社「DeNA SOMPO Carlife」も設立する。リースしたクルマをAnycaで個人間カーシェアさせることで、負担額を軽減する独自サービスを展開。6月のサービス開始を予定している。
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