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Disneyによる21st Century Foxの買収完了 「Disney+」コンテンツ拡充へ

Walt Disney Companyが2017年に発表した21st Century Foxの買収がようやく完了した。買収総額は約710億ドル(約7兆9000億円)。年内スタート予定の独自コンテンツストリーミングサービス「Disney+」に「ザ・シンプソンズ」や「デッドプール」が登場するかもしれない。

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 米Walt Disney Company(以下、Disney)は3月19日(現地時間)、米21st Century Fox(以下、Fox)の買収が20日に完了すると発表した。買収総額は約710億ドル(約7兆9000億円)。

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 Disneyは2017年12月にFox買収を発表。当初買収総額は約524億ドルとしていたが、2018年6月に米ComcastがFoxに650億ドルの買収提案をしたため、提示額を710億ドルに引き上げた。Comcastは同年7月に買収計画を断念すると発表した。

 Disneyのロバート・アイガーCEOは発表文で「DisneyとFoxの豊富なクリエイティブコンテンツと実績のある才能を組み合わせることで、傑出した世界的エンターテインメント企業が生まれ、信じられないほどダイナミックで変革の時代をリードする立場を獲得する」と語った。

 この買収によりDisneyは、Fox傘下のTwentieth Century Fox(「ボヘミアン・ラプソディ」や「グレイテスト・ショーマン」、「デッドプール」など)、Fox Searchlight Pictures(「わたしはマララ」など)、Fox 2000 Pictures(「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」など)、Fox Animation(「アイス・エイジ」シリーズなど)などの映画部門と「ザ・シンプソンズ」などのテレビ部門を獲得する。

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Disneyの企業サイト。既に「デッドプール」や「ザ・シンプソンズ」などのFoxのコンテンツが表示されている

 Disneyは2019年下半期に独自コンテンツストリーミングサービス「Disney+」の立ち上げを計画しており、傘下のLucasfilmによる「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ作品や、やはり傘下のMarvel Studiosによる「ロキ」(マイティ・ソーの宿敵)を主役にしたシリーズを独占配信する計画だ。買収で獲得した部門により、Disney+も拡充していくとしている。

 また、Foxが持っていた米Huluの30%増の所有権も手にする。これでDisneyはHuluの60%という支配的シェアを持つことになる。

 なお、FOX News Channel、FOX Business Network、FOX Broadcasting Company、FOX Sports、FOX Television Stations Groupなどのニュースやスポーツ、放送部門はスピンオフし、新たに設立するFox Corporationに統合される。

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