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フルサイズEOSの画質が手に入る入門機「EOS RP」荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)

キヤノン「EOS RP」は、エントリーモデルだけどミラーレスEOSらしい使いやすさを実現。しかもフルサイズEOSの画質が手に入る。

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 今回は70-300mm F3.5-5.6を使い、望遠撮影もしてみた。


EOS RPにマウントアダプターを介してEFレンズの70-300mmを装着。このクラスの望遠レンズなら大きさのバランスもいい

公園で休憩してたら超長いリードをつけたイヌが走ってきたので、300mmで追尾優先のサーボAFで連写。ときどき追尾しそこねたけど(70-300mm 300mm 1/400秒 F5.6 ISO125)

 連写は約秒5コマと多くないが、まあバシバシ連写するようなカメラではないってことだ。

 最後に一つ感心した点を。それをスマートフォンとの連携。

 Bluetoothでまずペアリングし、そのあとはBluetoothをトリガーにWi-Fiで接続してカメラ内の写真を見たり転送できるのだが、これがなかなかスムーズで分かりやすくて使いやすい。


EOS RPとつながった状態のアプリの画面(iPhone)。BluetoothとWi-Fiの両方でつながってる状態が分かりやすい

 自動転送機能もあるし、カメラ側の電源を切っていてもBluetoothで常時つながっているのでスマートフォンからBluetooth経由でカメラを起こして画像をチェックするなんてこともできる。

 惜しむらくはスマートフォンに転送する画像サイズが「元画像」か「200万画素相当に縮小した画像」しか選べないこと。イマドキ、200万画素サイズでは小さい。できればその倍は欲しい。

 EOS RPはスマートフォン時代のフルサイズミラーレス、という感じなのでそういう機能は大事なのだ。

Kissシリーズのテイストも感じるフルサイズ入門機だった

 そんなわけで、バッテリーはもっと持って欲しかったとか、ガチ勢にはシャッターの感触やボディの質感、連写などいろいろと物足りないだろうとか、思うところはあるが、使ってみると、「EOS 6D mark II」のミラーレス版というよりは、「EOS Kiss M」のフルサイズ版といった方が近いんじゃないかと感じるわけで、フルサイズ入門機と捉えたら実によくできたカメラだ。

 逆にある程度デジタル一眼(EOSにしろ他のミラーレス機にしろ)に馴れた人がフルサイズにステップアップしたいのなら、EOS Rの方がいいだろう。

 フルサイズEOSの画質ときれいなボケをこの手にできる入門機、って考えると35mm F1.8 MACROのレンズキットはかなりいけそうである。

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