不動産投資の「そこは捨てる!」戦略:束田光陽の不動産投資の教室(2/2 ページ)
不動産投資のポイントは融資を使って利益を増幅させることでした。ところが、物件によっては短い融資期間しか取れず、毎月の家賃収入からローン支払い額や運営費を支払うと赤字になってしまう場合もあります。そんなときどう考えたらいいのでしょうか? ファイナンシャルアカデミーで不動産授業を担当する束田光陽先生にポイントを聞きました。
サイトウ: 10年間ずっと赤字でも、最後に売却するときに大きく利益が出るわけですね。
一方、不動産投資の中上級者は、半額になる物件ではなく値段が上がる物件にこれを行います。この物件は絶対1200万円で売れると確信している人は、赤字でも10年返済で買うわけです。
売るときに1200万円なら、10年分の赤字が200万円でも1000万円が手に入るから。売ったときに利益が出るなら、返済が短いローンも使う価値がある。これはインカムゲイン狙いではなくキャピタルゲイン狙いです。
不動産はそんなに値段が変動しないので、買ったときに、将来どのくらいで売れるかはだいたい分かるんです。額は正確に分からなくても、ざっくりこのくらい儲かりそうだということが分かってきます。
頭金もできるだけ少ない方がいいです。よくファイナンシャルプランナーの先生が、頭金は最低でも1割、2割入れましょう、借金は怖いからといいますが、それは住宅ローンの話です。住宅ローンは給料から返すので、頭金も出せないようなカツカツの家計の人が全額ローンを組むと破綻するからというのがその理由ですが、それはあくまで自宅の話。
投資物件は、家賃からローンを返しますし、ローンと売却価格が釣り合っていれば怖くないのでできるだけ頭金を減らしたほうが良いと思っています。ただし、不動産超初心者の人がいきなり銀行にいってフルローン組ませてくださいといっても難しいかもしれません。初心者は頭金として1割や2割が必要で、実績を積んでいけばフルローンが組めるようになります。
話し手:束田光陽
ファイナンシャルアカデミー認定講師。受講生による講義の満足度評価が5点満点中平均4.9点というナンバーワン講師。大手企業でサラリーマン生活を送るも将来に不安を感じ26歳で不動産投資を開始。現在までに通算25件の物件を購入し、総資産は5億円、年間家賃収入は4000万円。自身の豊富な経験に加え、1万人以上の生徒を教えた経験をもとにした講義は抜群の説得力。落語好きで「束田講師の落語のような話を聞くために通っている」という受講生もいるほど。担当講義は不動産投資スクールのほか、中上級者向けフィールドワークゼミなど。(ファイナンシャルアカデミー 不動産投資スクール)
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